第二種衛生管理者の過去問
平成27年10月公表
労働生理 問29

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第二種 衛生管理者試験 平成27年10月公表 労働生理 問29 (訂正依頼・報告はこちら)

体温調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 体温調節中枢は、間脳の視床下部にある。
  • 体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。
  • 寒冷にさらされ体温が正常より低くなると、皮膚の血管が拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる。
  • 不感蒸泄とは、水分が発汗により失われることをいう。
  • 温熱性発汗は、全身でみられるが、特に足の裏で多い。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解 1

1 体温調節中枢は、視床下部にあります。正しいです。

2 外部環境等が変化しても、身体内部の状態を一定に保つ仕組みをホメオスタシス(生体恒常性)といいます。同調性ではありません。誤りとなります。

3 寒冷にさらされた体温が正常以下になりますと、皮膚の血管が収縮して血流量が減少し、皮膚温を低下させる働きをします。逆を述べています。よって、本肢は誤りとなります。

4 不感蒸泄は、発汗していなくても皮膚や呼吸器から水分が蒸発してる状態を言います。1日に何と約850g蒸発しています。誤りとなります。

5 特に足の裏の発汗は、精神性によります。よって、本肢は誤りとなります。

参考になった数85

02

正しいものは1です。文のとおりです。

他の選択肢については以下のとおりです。

2.文中の「同調性」の部分が誤りで、正しくは「恒常性」です。「生体恒常性」とか「ホメオスタシス」と表現されることもあります。

3.文中の「拡張して血流量を増し、皮膚温を上昇させる」という部分が誤りです。正しくは「収縮して血流量を減らし、体温を保持する」です。

4.不感蒸泄とは、発汗はせず、意識されずに皮膚や呼吸器から水分が蒸発することをいいます。よって本文は誤りです。

5.「特に足の裏で多い」という部分が誤りです。温熱性発汗は「手のひらや足の裏を除く全身」の汗です。手足からの発汗が多いのは精神性発汗です。

参考になった数22

03

正解1

1.◯
正しいです。体温調節中枢は間脳の視床下部にあります。

2 .×
誤りです。体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みのことを恒常性といいます。これは自律神経系と内分泌系により調整されています。

3.×
誤りです。寒冷な環境では皮膚の血管は収縮し、血液量は減少して皮膚温は低下します。

4.×
誤りです。人間は発汗のほかに、常時、呼気や皮膚表面からも水分を蒸発させており、この蒸発のことを不感蒸泄といいます。

5.×
誤りです。温熱性発汗とは暑いときや運動した時に上昇した体温を下げるためにかく汗のことです。手のひらや足の裏を除く、全身から発汗するのが特徴です。

参考になった数17