第二種衛生管理者の過去問 平成28年4月公表 労働生理 問29

正解　5

1.　誤りになります。
酸素が十分に付与されますと完全に分解され、乳酸にならず、水と二酸化炭素（炭酸ガス）になります。

2.　誤りになります。
筋肉の収縮する速さが適当な状態のとき、仕事の効率は最大になります。

3.　誤りになります。
筋肉は運動や労働により、筋線維が太くなります。
それにより、筋力が増強されます。

4.　誤りになります。
人が何もせずに直立しているとき、この筋肉は等尺性収縮を常時起こしています。荷物などの持ち上げるときの筋肉の収縮を等張性収縮と言います。
よって、本肢は誤りになります。

5.　正しいです。
パソコン、スマホなどの作業による筋肉疲労について、本肢の説明の通りになります。

正しいものは５です。
文のとおりです。

他の選択肢については以下のとおりです。
１．誤っています。文末の「最後に乳酸になる」という部分が誤りです。正しくは「水と二酸化炭素になる」です。酸素が不足していると完全に分解できないため、乳酸になります。

２．誤っています。
　文中の「速ければ速いほど」という部分が誤りです。正しくは「適切な速度のとき」です。

３．誤っています。筋肉が太くなるのは1本1本の筋線維が太くなることで起こります。

４．文中の「等張性収縮」が誤りで正しくは「等尺性収縮」です。「等張性収縮」は関節組織を伴う収縮で、「等尺性収縮」は関節組織を伴いません。

「筋肉」に関する問題です。

１．正しくない
　筋肉中のグリコーゲンは、酸素が十分に供給されると、「水」と「二酸化炭素」に分解されるが、酸素が不足すると分解できずに「乳酸」になります。

２．正しくない
　筋肉の縮む速さが適切な速さのときに、仕事の効率は最も大きくなります。

３．正しくない
　強い力を必要とする運動を続けたことにより、筋肉を構成する個々の筋線維の太さが太くなり、筋力が増強します。

４．正しくない
　人が直立しているとき、姿勢保持の筋肉には、常に「等尺性収縮」が生じています。

５．正しい
　正しい記述です。