第二種衛生管理者の過去問
平成29年4月公表
労働衛生 問12

正解　1

1　人が暑さや寒さを感じ取ることができることを、「温度感覚」といいます。この温度感覚を左右する環境要素には、四つの要素があります。即ち、「気温・湿度・気流・輻射熱」のことです。必須の知識になります。感覚温度と混同しないようにしましょう。誤りの肢となります。

2　実効温度（＝感覚温度）は、輻射熱を除く三要素の効果を総じて、温度目盛で表したものです。本肢は正しいです。

3　記述のとおりです。因みに、WBGT温度の許容基準は、日本産業衛生学会から勧告されます。本肢は正しいです。

4　熱順化期間は、高温多湿作業には不可欠です。本肢の記述は正しいです。

5　相対湿度と絶対湿度があります。本肢は、相対湿度の記述です。要は、どの程度の水分を含んでいるかを示す値（％RH）で表します。絶対湿度は、湿りのある空気中の乾き空気1㎏に対する水蒸気の重さの割合をいいます。本肢の相対湿度の説明が正しいです。

誤っているものは１です。

温度感覚を左右する環境要素は「気温」「湿度」「気流」「ふく射熱（放射熱）」の４要素です。
ちなみに「ふく射熱」は黒球温度計によって計ります。

他選択肢については正しいです。
選択肢３に出てくるWBGTはWet　Buld　Globe　Temperatureの略で、アメリカで作られた熱中症予防を目的とした指標です。

１：×
２：○
３：○
４：○
５：○

誤っている選択肢は1です。
温度感覚を左右する環境要素は、気温、湿度、気流および輻射（放射）熱です。
その他は説明文の通りです。