第二種衛生管理者の過去問
平成29年4月公表
労働衛生 問18

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問題

第二種 衛生管理者試験 平成29年4月公表 労働衛生 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

ノロウイルスによる食中毒に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 食品に付着したウイルスが食品中で増殖し、ウイルスが産生した毒素により発症する。
  • ウイルスの感染性は、長時間煮沸しても失われない。
  • 潜伏期間は、1〜2日間である。
  • 発生時期は、夏季が多い。
  • 症状は、筋肉の麻痺などの神経症状が特徴である。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 3

1 食品を調理するひとが感染し、集団による飛沫感染などの直接感染です。よって、本肢は誤りとなります。

2 85°C以上で1分以上加熱処理しますと、有効です。長時間煮沸しても失われないが誤りです。

3 潜伏期間は、24時間から48時間とされています。本肢が正解です。

4 発生時期は、冬場が多いです。誤りの肢となります。

5 神経症状ではなく、激しく苦しみを伴う下痢となります。本肢も誤りです。

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02

正しいものは3です。
他の選択肢については、以下のとおりです。

1.多くは人が生活する環境中に浮遊しているウイルスが体内に入り込むことで起こります。例えば、ノロウイルスと診断された人の嘔吐物や排泄物が原因でウイルスが漂っていたり、その処理過程でウイルスを吸い込んだりということで起こります。
食品汚染で起こるケースもあります。生カキにウイルスが付着しやすく、それを食べることで起こる場合もあります。よって、この選択肢は誤りです。

2.長時間煮沸しても失われないという部分が誤りです。加熱処理が適切なケースもあります。嘔吐物に対しては、次亜塩素酸ナトリウム溶液が有効だといわれています。

4.発生時期は10月~4月にかけて多いです。よって、誤りです。

5.ノロウイルスは急性胃腸炎の原因です。症状は下痢、嘔気、嘔吐などです。神経症状ではありません。

参考になった数18

03

正解3

ノロウイルスは【冬季】に集団発生することで有名なウイルスです。食品や吐瀉物などから【経口的に感染】し、【体内でノロウイルスが増殖】することで発症します。症状としては【腹痛、嘔吐、下痢】などがあります。潜伏期間は【1ー2日間】と言われています。

ノロウイルスの殺菌には、エタノールはあまり効果がなく【煮沸消毒や塩素系消毒剤】が有効です。

以上から、正解は選択肢3となります。

(参考:厚生労働省 ノロウイルスに関するQ&A https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html#13

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