第二種衛生管理者の過去問
平成29年4月公表
労働生理 問25

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問題

第二種 衛生管理者試験 平成29年4月公表 労働生理 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • 赤血球は、骨髄で産生され、寿命は約120日であり、血球の中で最も多い。
  • 血液中に占める赤血球の容積の割合をヘマトクリットといい、貧血になるとその値は高くなる。
  • 好中球は、白血球の約60%を占め、偽足を出してアメーバ様運動を行い、体内に侵入してきた細菌などを貪食する。
  • 血小板は、直径2〜3µmの不定形細胞で、止血作用をもつ。
  • ABO式血液型は、赤血球の血液型分類の一つで、A型の血清は抗B抗体をもつ。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解 2

1 本記述は正しいです。なお、赤血球の数は、男性で500万個/m㎥、女性で450万個/m㎥となっています。

2 ヘマトクリットの説明で前半部分は正しいのですが、後半の貧血になるとその値は高くなります。これが逆で「低く」なるが、正しいです。ヘモグロビンが正常以下の状態が貧血だからです。よって、本肢は誤りとなります。

3 白血球は、体内に侵入した細菌を取り込み、消化する働きがあります。尿中に現れます。本肢は、正しいです。

4 傷口での出血を凝固させる役目があります。本肢の止血作用の記述は正しいです。

5 ABO式血液型は、相互補完作用があります。本肢も正しいです。

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02

正解2

1.◯
正しい記載です。赤血球は骨髄で産生されます。寿命は120日で血球の中で最も長いです。血小板の寿命は約7-10日、白血球の寿命は種類にもよりますが1-7日程度です。

2.×
血液中に占める【赤血球の容積の割合】を【ヘマトクリット(Ht)】といいます。貧血になるとヘマトクリット値は低くなります。一般的に、白血球は感染や炎症があると増加します。

3.◯
好中球はアメーバの様に偽足をだしながら移動し、いち早く感染した部位に駆けつけます。そして、体内に侵入してきた細菌などを貪食します。白血球のうち、好中球は約60%を占めます。

4.◯
正しい記載です。血小板には止血作用があります。

5.◯
正しい記載です。
A型血液の血清は抗B抗体をもちます。
B型血液の血清は抗A抗体をもちます。
O型血液の血清は抗A抗体と抗B抗体の両方を持ちます。
AB型血液の血清はどの抗体ももちません。

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03

誤っているものは2です。
文中の「高くなる」という部分が誤りで「低くなる」にすると、正しい文になります。
ちなみに、ヘマトクリット値が高い場合は多血症です。

他の選択肢については、文のとおりであり、正しいです。

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