第二種衛生管理者の過去問
平成30年10月公表
労働衛生 問17
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問題
第二種 衛生管理者試験 平成30年10月公表 労働衛生 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
一次救命処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 傷病者の肩を軽くたたきながら「大丈夫ですか?」と呼びかけて、反応がない場合は、その場で大声で叫んで周囲の注意を喚起し、応援を呼ぶ。
- 傷病者に反応がなく、周囲に協力者がいる場合は、119番通報やAEDの手配を依頼する。
- 口対口人工呼吸は、傷病者の鼻をつまみ、1回の吹き込みに約3秒かけて傷病者の胸の盛り上がりが確認できる程度まで吹き込む。
- 胸骨圧迫は、胸が約5cm沈む強さで、1分間に100~120回のテンポで行う。
- AEDを用いた場合、電気ショックを行った後や電気ショックは不要とメッセージがあったときには、胸骨圧迫を再開し心肺蘇生を続ける。
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この過去問の解説 (5件)
01
1.救急の対応は、まず「本人への覚醒」次に「応援依頼」になります。正しい肢です。
2.本肢の記述の通りです。
3.口対口人工呼吸は、「1回の吹き込みに約1秒かけて」行います。約3秒ではありません。誤りの肢になります。
4.胸骨圧迫蘇生では、かなり重労働になります。本肢も正しいです。
5.本肢の記述の通りになります。
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02
3 . 口対口人工呼吸は、傷病者の鼻をつまみ、1回の吹き込みに【約3秒→約1秒】かけて傷病者の胸の盛り上がりが確認できる程度まで吹き込む。
となります。
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03
一次救命処置の手順を説明します。
1)安全確認。
2)反応確認:傷病者の肩を軽くたたいて「大丈夫ですか」と呼びかける。反応がない場合、大声で応援をよぶ。
3)119番通報し、AEDを依頼する。
4)呼吸確認:普段通りの呼吸があれば応援・救急隊を待つ。呼吸がなければただちに胸骨圧迫を開始する。【強く(約5cm)、速く(100-120回/分)、絶え間なく(中断を最小限に)】行う。
5)胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせを繰り返す(人工呼吸の技術があれば)。
6)AED装着し、必要と判断されれば電気ショックを行い、ショック後はただちに胸骨圧迫を再開する。必要ないと判断された場合もただちに胸骨圧迫を再開する。
7)救急隊に引き継ぐまで、または傷病者が普段通りの呼吸や目的ある仕草が認められるまで続ける。
以上から、本問題の選択肢1、2、4、5は正しいことがわかります。
選択肢3の口対口人工呼吸についてですが、気道確保は【頭部後屈あご先挙上法】で行い、1回の換気量の目安は【傷病者胸の上がりを確認できる程度】とし、吹き込みは傷病者の鼻をつまみ【1回に約1秒】かけて行います。
以上から誤りは選択肢3となります。
参考:救急蘇生方の指針2015 厚生労働省18頁より https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000123021.pdf
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04
2:○
3:×
4:○
5:○
正しくは、「口対口人工呼吸は、傷病者の鼻をつまみ、1回の吹き込みに約1秒かけて傷病者の胸の盛り上がりが確認できる程度まで吹き込む。」です。3秒ではありません。
他は全て文の通りです。
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05
文中の「約3秒」が誤りで正しくは「約1秒」です。
また、人工呼吸が可能な場合、心配蘇生は胸骨圧迫30回に人工呼吸2回を繰り返して行います。
他の選択肢1,2,4,5は文の通りで正しい記述です。
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