第二種衛生管理者の過去問
令和2年4月公表
労働生理 問21

正解5

1.◯
呼吸運動は、主に肋間筋と横隔膜の協調運動によって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われます。

2.◯
吸気：胸郭内容積が増加すると、胸腔内圧が低くなるにつれて、鼻腔や気管などの気道を経て肺内に空気が流れ込むことです。

呼気：胸郭内容積が減少し、胸腔内圧が高くなるにつれて、肺は収縮し、肺から空気が体外に押し出されることです。

3.◯
肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行うガス交換のことを外呼吸といいます。外呼吸で取り込まれた酸素は血液にのって体の各細胞へと運ばれます。そこで行われるのが内呼吸です。内呼吸とは、血液と細胞との間で酸素と二酸化炭素を交換するガス交換のことをさします。

4.◯
記載のとおりです。

5.×
身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧が上昇し、延髄の呼吸中枢を刺激して換気を促進します。また、血液中の酸素分圧が低下しても、同様に呼吸中枢が刺激されて換気が促進されます。窒素は関係ありません。

正解は、５　です。

１．正しいです。
肺自体には運動能力が無い為、呼吸筋と横隔膜の動作により呼吸をします。

２．正しいです。
胸郭とは、肺、心臓がある胸の部分の事です。呼吸筋と横隔膜が収縮すると息を吸い込む事になります。
横隔膜、呼吸筋が収縮する⇒胸郭が広がります。よって、胸郭の内容積が広くなると同時に圧力が低くなり、外から肺へ空気が流れ込みます。吸気となります。

３．正しいです。
①内呼吸：酸素を血液によって体内の組織に運び、二酸化炭素を組織の外に排出する。
②外呼吸：肺から体内に酸素を取り入れ、体外に二酸化炭素を排出する。よって、問題文は、外呼吸になります。

４．正しいです。
記載のとおりです。因みに空気は、１８％の酸素を有します。

５．誤りです。
窒素分圧上昇でなく、二酸化炭素分圧上昇や酸素分圧低下です。窒素は、呼吸に関与しないです。

１：○
２：○
３：○
４：○
５：×

正しくは「身体活動時には、血液中の二酸化炭素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、１回換気量及び呼吸数が増加する。」です。
窒素分圧ではありません。
よって、5が誤った選択肢となります。