第二種衛生管理者の過去問
令和2年4月公表
労働生理 問23
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問題
第二種 衛生管理者試験 令和2年4月公表 労働生理 問23 (訂正依頼・報告はこちら)
代謝に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 代謝において、細胞に取り入れられた体脂肪やグリコーゲンなどが分解されてエネルギーを発生し、ATPが合成されることを同化という。
- 代謝において、体内に摂取された栄養素が、種々の化学反応によって、ATPに蓄えられたエネルギーを用いて、細胞を構成する蛋白質などの生体に必要な物質に合成されることを異化という。
- 基礎代謝は、心臓の拍動、呼吸運動、体温保持などに必要な代謝で、基礎代謝量は、睡眠・横臥(が)・安静時の測定値で表される。
- エネルギー代謝率は、一定時間中に体内で消費された酸素と排出された二酸化炭素の容積比で表される。
- エネルギー代謝率の値は、体格、性別などの個人差による影響は少なく、同じ作業であれば、ほぼ同じ値となる。
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この過去問の解説 (3件)
01
代謝において、細胞に取り入れられた体脂肪やグリコーゲンなどが分解されてエネルギーを発生し、ATPが合成されることを異化といいます。
よって、誤った選択肢です。
2:×
代謝において、体内に摂取された栄養素が、種々の化学反応によって、ATPに蓄えられたエネルギーを用いて、細胞を構成する蛋白質などの生体に必要な物質に合成されることを同化といいます。選択肢1と同化と異化に関する説明が逆になっています。
よって、誤った選択肢です。
3:×
基礎代謝は、心臓の拍動、呼吸運動、体温保持などに必要な代謝で、基礎代謝量は、覚醒・横臥・安静時の測定値で表されます。覚醒時であって睡眠時ではありません。
よって、誤った選択肢です。
4:×
正しくは、「エネルギー代謝率は、作業のためのみに消費された酸素と基礎代謝に必要な酸素との容積比で表される。」です。
よって、誤った選択肢です。
5:○
説明文の通りです。
正しい選択肢です。
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02
1.×
同化:代謝において、体内に摂取された栄養素が、種々の化学反応によって、ATPに蓄えられたエネルギーを用いて、細胞を構成する蛋白質などの生体に必要な物質に合成されることを同化といいます。
2.×
異化:代謝において、細胞に取り入れられた体脂肪やグリコーゲンなどが分解されてエネルギーを発生し、ATPが合成されることを異化といいます。
3.×
誤りです。基礎代謝量は【覚醒している(起きている)】ときに【横臥】【安静】にした状態で測定します。
4.×
誤りです。エネルギー代謝率(RMR)とは、作業に要したエネルギーが基礎代謝量の何倍にあたるかを示しています。動的筋作業の強度を表す指標として用いられます。式で表すと以下のようになります。
RMR=(活動時のエネルギー消費量 - 安静時のエネルギー消費量)/基礎代謝量 = 活動代謝量/基礎代謝量
5.◯
正しい記述です。エネルギー代謝率は体格や性別、年齢などの個体差による影響は少なく、同作業であればほぼ同じ値となります。
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03
1.誤りです。
同化とは、摂取した栄養素で蛋白質を合成し、体脂肪やグリコーゲンなどの形で体内エネルギーの貯蓄が行われる事です。問題文は、異化の説明です。
2.誤りです。
異化とは、蛋白質が分解されたり、細胞に取り入れられた体脂肪やグリコーゲンなどが分解されたりしてエネルギーを発生する過程です。問題文は、同化の説明です。
3.誤りです。
基礎代謝とは、生命維持に必要な最小限のエネルギーの事です。覚醒、横臥、安静状態での測定値となります。
4.誤りです。
エネルギー代謝率とは、仕事をするのに要したエネルギーが、基礎代謝量の何倍になるかを示す値です。作業強度を表す数値です。
5.正解です。
エネルギー代謝率(RMR)=(労働で消費するエネルギー)-(基礎代謝量の1.2倍)/(基礎代謝量)で表されるので、体格差などは、関係ないです。
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