第二種衛生管理者の過去問
令和2年4月公表
労働生理 問25

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問題

第二種 衛生管理者試験 令和2年4月公表 労働生理 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

腎臓又は尿に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 血中の老廃物は、尿細管からボウマン嚢(のう)に濾(こ)し出される。
  • 血中の蛋白質は、糸球体からボウマン嚢に濾し出される。
  • 血中のグルコースは、糸球体からボウマン嚢に濾し出される。
  • 原尿中に濾し出された電解質の多くは、ボウマン嚢から血中に再吸収される。
  • 原尿中に濾し出された水分の大部分は、そのまま尿として排出される。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解3
腎臓の機能は複雑ですので、絵を書くなどして整理すると覚えやすいです。

腎臓はネフロンとよばれる単位から構成されており、1つの腎臓におよそ100万ネフロン存在しています。ネフロンは腎小体(糸球体+ボウマン嚢)と尿細管からなりたっています。

血液中の老廃物は糸球体からボウマン嚢に濾しだされます(後述)。ボウマン嚢に濾し出されたものは原尿と呼ばれ、原尿はボウマン嚢→尿細管→集合管→尿管と流れていき尿となります。尿細管や集合管では、体で再利用できるものは血液中に再吸収されます(後述)。

腎機能が正常な場合、糸球体からボウマン嚢に濾しされるものは【水分、糖(グルコース)、電解質】です。一方、濾し出されないものは【蛋白質、血球】です。

腎機能が正常な場合、尿細管から血液中に再吸収されるのは【水分、糖、電解質】などです。

1.×
誤りです。血液中の老廃物は糸球体からボウマン嚢に濾しだされます。

2.×
誤りです。糸球体からボウマン嚢に濾し出されるのは【水分、糖、電解質】です。

3.◯ 
記載の通りです。糖=グルコースのことを指します。

4.×
誤りです。【水分、糖、電解質】などは、ボウマン嚢ではなく、尿細管から血液中に再吸収されます。

5.×
誤りです。水分の大部分も尿細管から血液中に再吸収されます。

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02

1:×
血中の老廃物は、糸球体からボウマン嚢(又は原尿中)に濾し出されます。
よって、誤った選択肢です。

2:×
血中の蛋白質は、血液中に残りますので、糸球体からボウマン嚢に濾し出されることはありません。
よって、誤った選択肢です。

3:○
説明文の通りです。
正しい選択肢です。

4:×
原尿中に濾し出された電解質の多くが再吸収されるのは、尿細管からです。
よって、誤った選択肢です。

5:×
原尿中に濾し出された水分の大部分は、尿細管から血中に再吸収されます。
よって、誤った選択肢です。

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03

正解は、3 です。

1.誤りです。
血中の老廃物は、糸球体でボウマン嚢(のう)に濾(こ)し出されます。

2.誤りです。
血中の蛋(たん)白質は、糸球体からボウマン嚢に濾し出されず、血液中に残ります。

3.正解です。
血中のグルコース(糖)は、糸球体からボウマン嚢に濾し出されます。

4.誤りです。
原尿中に濾し出された電解質(ナトリウム、カリウム等)の多くは、尿細管から血中に再吸収されます。

5.誤りです。
原尿中に濾し出された水分の大部分は、そのまま尿として排出されるわけではなく、尿細管で血中に再吸収されます。

参考になった数20