第二種衛生管理者の過去問
令和2年4月公表
労働生理 問27
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問題
第二種 衛生管理者試験 令和2年4月公表 労働生理 問27 (訂正依頼・報告はこちら)
血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 赤血球は、骨髄で産生され、寿命は約 120 日であり、血球の中で最も多い。
- 血液中に占める赤血球の容積の割合をヘマトクリットといい、貧血になるとその値は高くなる。
- 好中球は、白血球の約 60 %を占め、偽足を出してアメーバ様運動を行い、体内に侵入してきた細菌などを貪食する。
- 血小板は、直径 2 ~ 3 µm の不定形細胞で、止血作用をもつ。
- ABO式血液型は、赤血球の血液型分類の一つで、A型の血清は抗B抗体をもつ。
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この過去問の解説 (3件)
01
誤り:血液中に占める赤血球の容積の割合をヘマトクリットといい、貧血になるとその値は高くなる。
◯
赤血球は骨髄で産生されます。寿命は120日で血球の中で最も長いです。血小板の寿命は約7-10日、白血球の寿命は種類にもよりますが1-7日程度です。
×
血液中に占める赤血球の容積の割合をヘマトクリット(Ht)といいます。貧血になるとヘマトクリット値は低くなります。
◯
好中球はアメーバの様に偽足をだしながら移動し、いち早く感染した部位に駆けつけます。そして、体内に侵入してきた細菌などを貪食します。白血球のうち、好中球は約60%を占めます。
◯
血小板は、直径 2 ~ 3 µmの不定形細胞で、止血作用をもちます。
◯
A型血液の血清は抗B抗体をもちます。
B型血液の血清は抗A抗体をもちます。
O型血液の血清は抗A抗体と抗B抗体の両方を持ちます
AB型血液の血清はどの抗体ももちません。
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02
誤った選択肢は、「血液中に占める赤血球の容積の割合をヘマトクリットといい、貧血になるとその値は高くなる。」です。
正しいです。
主な血液成分の寿命は、赤血球:120日程度、白血球:4日程度、血小板:10日程度、となっています。
誤りです。
ヘマトクリット値は、貧血になると低くなります。
ヘモグロビンや赤血球が正常値以下の場合を貧血と言います。
正しいです。
好中球は、アメーバ様の運動を行い、体内に侵入してきた細菌や異物を食べる働きがあります。
正しいです。
血小板の働きは、止血作用です。非常に破れやすい膜で包まれている為、血液が血管外に出るとすぐに破れて血液凝結作用を促進します。
正しいです。
ABO式血液型と血清の組み合わせは、以下になります。
A型は、抗B型凝集素
B型は、抗A型凝集素
O型は、抗A,B型抗B型凝集素
AB型は、凝集素なしです。
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03
誤った選択肢は「血液中に占める赤血球の容積の割合をヘマトクリットといい、貧血になるとその値は高くなる。」です。
その他は説明文の通りです。
○
×
貧血になると赤血球が減少します。したがって、赤血球の容積の割合であるヘマトクリットの値は低くなります。
○
○
○
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