第二種衛生管理者の過去問
令和2年10月公表
労働衛生 問20
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問題
第二種 衛生管理者試験 令和2年10月公表 労働衛生 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
出血及び止血法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 体内の全血液量は、体重の13分の1程度で、その約3分の1を短時間に失うと生命が危険な状態となる。
- 動脈性出血は、鮮紅色を呈する拍動性の出血で、出血量が多いため、早急に、細いゴムひもなどを止血帯として用いて止血する。
- 静脈性出血は、傷口からゆっくり持続的に湧き出るような出血で、通常、直接圧迫法で止血する。
- 内出血は、胸腔、腹腔などの体腔内や皮下などの軟部組織への出血で、血液が体外に流出しないものである。
- 間接圧迫法は、出血部位より心臓に近い部位の動脈を圧迫する方法で、それぞれの部位の止血点を指で骨に向けて強く圧迫するのがコツである。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.◯
正しいです。体内の全血液量は体重の【約8%(体重の約1/13)】です。そのうち【約1/3】を短時間に失うと生命が危険な状態となります。
2.×
動脈性出血は、鮮紅色を呈する拍動性の出血で、出血量が多いため、早急に止血が必要です。まずは直接圧迫法や間接圧迫法で止血を試みます。それでも出血が止まらない場合に止血帯法を行います。なお、止血帯には幅の広い帯状のものを使います。細いものでは圧迫が不十分になったり、神経などを損傷させる可能性があるためです。
3.◯
記載のとおりです。静脈性出血は、傷口からゆっくり持続的に湧き出るような出血で、通常、直接圧迫法で止血をおこないます。
4.◯
記載のとおりです。内出血は、胸腔、腹腔などの体腔内や皮下などの軟部組織への出血で、血液が体外に流出しないもののことを言います。
5.◯
記載のとおりです。「直接圧迫法」とは出血部を直接圧迫して止血を試みる方法です。「間接圧迫法」とは出血部位より心臓より近い部位を圧迫し止血を試みる方法のことです。
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02
正解は、2 です。
1.正しいです。
体内の血液量は、体重の約1/13です。全血液量の1/3の量が短時間に失われると出血性ショックにより生命が危険となります。全血液量の1/2の量が失われると出血により死亡します。
2.誤りです。
動脈の出血は、大出血となります。直接圧迫法などにより止血できない場合、止血帯法を用います。 出血部位から3センチ程度心臓に近い部位を三角巾などにより5cm幅で二重に回し、半結びして、そこに止血棒を回して締め付けます。止血帯法は、最後の手段として用います。 細いゴム紐などは、使用しないです。
3.正しいです。
記載のとおりです。静脈出血は動脈に比べ出血の勢いが弱い為、通常、直接圧迫法で止血します。
4.正しいです。
記載のとおりです。内出血は、応急対策での止血は難しいです。
5.正しいです。
間接圧迫法は、出血部位より心臓に近い部位の動脈を圧迫する方法です。各部位の止血点を指で骨に向けて強く圧迫します。
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03
2:×
3:○
4:○
5:○
誤っている選択肢は2です。
動脈性出血の場合は出血量が多いため、三角巾、手ぬぐい、ネクタイなどの幅の広いものをを用いて止血します。
その他は説明文の通りです。
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