第二種衛生管理者の過去問 令和4年10月公表 労働生理 問10
この過去問の解説 (3件)
今回の問題は消化器のなかで、脂質の分解と吸収に絞った出題です。消化器系には、肝臓の機能、消化酵素、タンパク質の消化と吸収、脂肪の分解と吸収などが出題される要素です。覚えるときも、それぞれの分野に特化して覚え、1つ分野が終わったら次の分野、というようにすれば消化器系が、整理できるでしょう。
〇 正しいです。胆汁は、アルカリ性の消化液で、消化酵素は含まれませんが、食物に含まれる脂肪を乳化させて、脂肪分解の働きを補助します。
× 脂肪は、膵(すい)臓から分泌される消化酵素である、膵アミラーゼではなく膵リパーゼにより、脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸の絨(じゅう)毛から吸収されます。
〇 正しいです。肝臓は、コレステロールとリン脂質を合成し、余剰のタンパク質と糖質を、中性脂肪に変換します
〇 正しいです。コレステロール、タンパク質、リン脂質は、人の体の細胞の膜の成分になります。コレステロールの4分の1は脳にあり、
細胞膜の大部分が神経細胞を保護しています。
〇 正しいです。中性脂肪はエネルギーを蓄える働きがあり、糖質やタンパク質に比べ、多くのATP(アデノシン三リン酸)を産出するエネルギー源となります。糖質・タンパク質そして特に脂質の摂取量が多すぎると、肥満の元になります。
脂肪酸を分解したりコレステロールをつくる働きを、脂肪代謝と言います。
脂肪の分解・吸収および脂質の代謝に関する問題です。
脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する酵素は膵リパーゼです。
膵アミラーゼはデンプンを糖に分解する酵素です。
よって、誤った選択肢です。
労働生理は全般的に出題パターンがある程度決まっています。
過去問をしっかりとやり込むことが一番の対策です。
脂肪の分解・吸収・代謝に関する問題です。
脂肪は糖質とともにエネルギー源となる物質です。
分解・吸収・代謝に関連する臓器や消化酵素などのポイントを押さえておきましょう。
では、選択肢を見ていきましょう。
正しいです。文のとおりです。
胆汁は肝臓で作られ、脂質を分解するリパーゼという消化酵素の働きを助けます。
誤りです。
文中の「膵アミラーゼ」が誤りで、正しくは「リパーゼ」です。
「アミラーゼ」はでんぷんを糖に分解する酵素です。
正しいです。文のとおりです。
正しいです。文のとおりです。
正しいです。文のとおりです。
なお、文中のATPとは「アデノシン三リン酸」のことです。
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