第二種衛生管理者の過去問
令和5年4月公表
労働衛生 問3

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問題

第二種 衛生管理者試験 令和5年4月公表 労働衛生 問3 (訂正依頼・報告はこちら)

労働衛生対策を進めるに当たっては、作業環境管理、作業管理及び健康管理が必要であるが、次のAからEの対策例について、作業管理に該当するものの組合せはどれか。

A  座位での情報機器作業における作業姿勢は、椅子に深く腰をかけて背もたれに背を十分あて、履き物の足裏全体が床に接した姿勢を基本とする。
B  情報機器作業において、書類上及びキーボード上における照度を400ルクス程度とする。
C  高温多湿作業場所において労働者を作業に従事させる場合には、計画的に、暑熱順化期間を設ける。
D  空気調和設備を設け、事務室内の気温を調節する。
E  介護作業等腰部に著しい負担のかかる作業に従事する労働者に対し、腰痛予防体操を実施させる。
  • A,B
  • A,C
  • B,E
  • C,D
  • D,E

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この過去問の解説 (3件)

01

作業環境管理・作業管理・健康管理、いわゆる「3管理」についての問題です。

作業環境管理

目的:作業環境に起因する労働者の健康障害を防止すること

有害物質の製造や使用を中止、有害性の少ない物質へ変えることや、作業の自動化・遠隔化など工学的対策を散る、作業環境測定もここに含まれます。

作業管理

目的:作業内容や作業方法により、作業を管理し作業から生じる有害要因を排除し作業負荷軽減を図り、労働者の健康を守ること

作業条件の管理、保護具の使用状況管理、作業時間や作業姿勢、休憩の管理など幅広い内容。

健康管理

目的:職場における労働者の安全と健康を確保すること

健康診断の企画・実施、健康診断結果の記録と保存、職業性疾病の原因調査と再発防止対策、健康相談など内容は多岐に渡ります。

それぞれの管理の目的や内容を整理して理解していきましょう。

選択肢1. A,B

誤りです。

A作業管理〇

B作業環境管理×

選択肢2. A,C

設問の通りです。

A作業管理〇

C作業管理〇

選択肢3. B,E

誤りです。

B作業環境管理×

E健康管理×

選択肢4. C,D

誤りです。

C作業管理〇

D作業環境管理×

選択肢5. D,E

誤りです。

D作業環境管理×

E健康管理×

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02

本問題では、「作業管理」「作業環境管理」「健康管理」のことばの意味がわかっていれば容易に答えられる問題です。

「作業管理」は作業そのものの管理、「作業環境管理」は作業する場所や空間などについての管理、「健康管理」は労働者の健康を守る措置です。

A~Eの対策例をこの3つの区分に分けると

A…作業姿勢は作業の仕方に関わるものなので、「作業管理」

B…照度に関するものなので「作業環境管理」

C…「作業に従事させる場合には、計画的に暑熱順化期間を設ける」とあり、作業時に暑さに慣れさせることについて書かれているので、「作業管理」

D…事務室内の気温調節について書かれているので「作業環境管理」

E…腰痛予防体操とあるので、「健康管理」

これらを踏まえて、選択肢をみていきましょう。

選択肢1. A,B

誤りです。冒頭で述べたとおりです。

選択肢2. A,C

正しいです。冒頭で述べたとおりです。

選択肢3. B,E

誤りです。冒頭で述べたとおりです。

選択肢4. C,D

誤りです。冒頭で述べたとおりです。

選択肢5. D,E

誤りです。冒頭で述べたとおりです。

参考になった数23

03

労働衛生対策を進める上で、作業環境管理、作業管理、健康管理の3つにA~Eを分類していきます。

作業環境管理・・・B(照度)、D(気温)

作業管理・・・A(姿勢)、C(暑熱順化)

健康管理・・・E(腰痛予防体操)

 

上記のように分類できます。

よって作業管理に該当する組み合わせはA、Cとなります。

以上を踏まえ、各選択肢を確認していきます。

 

選択肢1. A,B

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢2. A,C

正解です。

冒頭の説明文の内容と一致します。

選択肢3. B,E

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢4. C,D

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

選択肢5. D,E

不正解です。

冒頭の説明文の内容と異なります。

参考になった数16