第二種衛生管理者の過去問
令和5年10月公表
労働衛生 問4

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

第二種 衛生管理者試験 令和5年10月公表 労働衛生 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

健康診断における検査項目に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
  • HDLコレステロールは、善玉コレステロールとも呼ばれ、低値であることは動脈硬化の危険因子となる。
  • γ−GTPは、正常な肝細胞に含まれている酵素で、肝細胞が障害を受けると血液中に流れ出し、特にアルコールの摂取で高値を示す特徴がある。
  • ヘモグロビンA1cは、血液1µL中に含まれるヘモグロビンの数を表す値であり、貧血の有無を調べるために利用される。
  • 尿素窒素(BUN)は、腎臓から排泄(せつ)される老廃物の一種で、腎臓の働きが低下すると尿中に排泄されず、血液中の値が高くなる。
  • 血清トリグリセライド(中性脂肪)は、食後に値が上昇する脂質で、内臓脂肪が蓄積している者において、空腹時にも高値が持続することは動脈硬化の危険因子となる。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

健康診断で行われる検査項目に関する知識の問題です。

では、選択肢をみていきましょう。

選択肢1. HDLコレステロールは、善玉コレステロールとも呼ばれ、低値であることは動脈硬化の危険因子となる。

正しいです。文のとおりです。

 

参考までに、
善玉コレステロールがHDLコレステロールであるのに対し、
悪玉コレステロールと呼ばれているのはLDLコレステロールです。

選択肢2. γ−GTPは、正常な肝細胞に含まれている酵素で、肝細胞が障害を受けると血液中に流れ出し、特にアルコールの摂取で高値を示す特徴がある。

正しいです。文のとおりです。

 

γ―GTP以外に肝機能検査の項目としてAST,ALTがあります。
ASTもALTもどちらも肝細胞で作られる酵素です。

選択肢3. ヘモグロビンA1cは、血液1µL中に含まれるヘモグロビンの数を表す値であり、貧血の有無を調べるために利用される。

誤りです。

 

ヘモグロビンA1cは糖尿病の指標です。

血液中のブドウ糖とヘモグロビンが結合して糖化ヘモグロビンになります。
血糖値の高い状態が続くとヘモグロビンと結合するブドウ糖の量は多くなり、
ヘモグロビン A1c の値は高くなります。

貧血に関係するのはヘモグロビンA1cではなく、ヘモグロビン(Hb)です。

選択肢4. 尿素窒素(BUN)は、腎臓から排泄(せつ)される老廃物の一種で、腎臓の働きが低下すると尿中に排泄されず、血液中の値が高くなる。

正しいです。文のとおりです。

選択肢5. 血清トリグリセライド(中性脂肪)は、食後に値が上昇する脂質で、内臓脂肪が蓄積している者において、空腹時にも高値が持続することは動脈硬化の危険因子となる。

正しいです。文のとおりです。

参考になった数74

02

健康診断における検査項目に関する問題です。過去問では出題が見られなかった問題です。

選択肢1. HDLコレステロールは、善玉コレステロールとも呼ばれ、低値であることは動脈硬化の危険因子となる。

HDLコレステロールは、動脈硬化を抑える役割があり、善玉コレステロールとも呼ばれます。一方、LDLコレステロールは、悪玉コレステロールと呼ばれ、動脈硬化の原因となります。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢2. γ−GTPは、正常な肝細胞に含まれている酵素で、肝細胞が障害を受けると血液中に流れ出し、特にアルコールの摂取で高値を示す特徴がある。

γ-GTPは、肝臓の解毒作用に関わる酵素であり、肝細胞が障害を受けると、γ-GTPなどの酵素が逆流して、血中の濃度が上がるという特徴があります。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢3. ヘモグロビンA1cは、血液1µL中に含まれるヘモグロビンの数を表す値であり、貧血の有無を調べるために利用される。

ヘモグロビンA1cは、糖尿病の早期発見に利用される指標です。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

選択肢4. 尿素窒素(BUN)は、腎臓から排泄(せつ)される老廃物の一種で、腎臓の働きが低下すると尿中に排泄されず、血液中の値が高くなる。

腎臓の尿素を排泄する働きが低下すると、尿中に排泄されず、血液中の尿素窒素(BUN)の量が増えることになります。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

選択肢5. 血清トリグリセライド(中性脂肪)は、食後に値が上昇する脂質で、内臓脂肪が蓄積している者において、空腹時にも高値が持続することは動脈硬化の危険因子となる。

血清トリグリセライド(中性脂肪)は上昇すると、LDLコレステロールも増加し動脈硬化の危険因子となります。

よって、本選択肢の内容は正しいです。

参考になった数15

03

健康診断における検査項目や名称について、各選択肢の内容を確認していきます。

選択肢1. HDLコレステロールは、善玉コレステロールとも呼ばれ、低値であることは動脈硬化の危険因子となる。

正しいです。

選択肢の説明文の通りです。

選択肢2. γ−GTPは、正常な肝細胞に含まれている酵素で、肝細胞が障害を受けると血液中に流れ出し、特にアルコールの摂取で高値を示す特徴がある。

正しいです。

選択肢の説明文の通りです。

選択肢3. ヘモグロビンA1cは、血液1µL中に含まれるヘモグロビンの数を表す値であり、貧血の有無を調べるために利用される。

誤りです。

ヘモグロビンA1cは、血液中のすべてのヘモグロビン量の内、糖が結合したヘモグロビン量の割合を示し、

主に糖尿病の検査に用いられます。

選択肢4. 尿素窒素(BUN)は、腎臓から排泄(せつ)される老廃物の一種で、腎臓の働きが低下すると尿中に排泄されず、血液中の値が高くなる。

正しいです。

選択肢の説明文の通りです。

選択肢5. 血清トリグリセライド(中性脂肪)は、食後に値が上昇する脂質で、内臓脂肪が蓄積している者において、空腹時にも高値が持続することは動脈硬化の危険因子となる。

正しいです。

選択肢の説明文の通りです。

参考になった数14