第二種衛生管理者の過去問
令和6年4月公表
労働衛生 問3

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この過去問の解説 (2件)

01

照明についての問題です。何度も解いて問題に慣れましょう。

選択肢1. 照度の単位はルクスで、1ルクスは光度1カンデラの光源から1m離れた所で、その光に直角な面が受ける明るさに相当する。

正しいです。

選択肢2. 前方から明かりをとるときは、まぶしさをなくすため、眼と光源を結ぶ線と視線が作る角度は、おおむね30°以上になるようにする。

正しいです。

選択肢3. 全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明による照度は、局部照明による照度の15分の1以下になるようにしている。

誤りです。

全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明による照度は、局部照明による照度の10分の1以上が望ましく、5分の1程度がより望ましいです。

選択肢4. 室内の彩色で、目の高さ以下の壁や床には、まぶしさを防ぐため濁色を用いるようにする。

正しいです。

目の高さから上の壁や天井は、明色が良く、目の高さから下の壁や床などは、まぶしさを防ぐため濁色が良いです。

選択肢5. 高齢者は、若年者に比較して、一般に、高い照度が必要であるが、水晶体の混濁により、まぶしさを感じやすくなっている場合もあるので、注意が必要である。

正しいです。

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02

視環境に関しての照明全般に対する問題です。

選択肢1. 照度の単位はルクスで、1ルクスは光度1カンデラの光源から1m離れた所で、その光に直角な面が受ける明るさに相当する。

照度は、単位面積に入射する光束量で、光源で照らされる面の明るさを表します。

光度は、ある方向への単位立体角当たりの光束量で、宝庫に対する光の強さです。

光源からの距離をd(m)とすると、照度と光度の関係は、

照度=光度/d2

で表され、dが1mであれば、照度と光度の明るさは同じになります。

選択肢2. 前方から明かりをとるときは、まぶしさをなくすため、眼と光源を結ぶ線と視線が作る角度は、おおむね30°以上になるようにする。

グレアは、視野内に極端な輝度によって不快感を感じる感覚で、照明からの方向と、物を見る視線の角度によって、グレアゾーンと言い、不快感が変わります。この角度は、約30°前後がグレアゾーンとなるため、30°以上となる視線角度とします。

選択肢3. 全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明による照度は、局部照明による照度の15分の1以下になるようにしている。

全般照明は部屋全体の照明で、局部照明は特定の狭い範囲に対する照明で、その部分を引き立てます。

全般照明と局部照明の比率が大きいと、ストレスを与える原因となるため、その比率は

1/3~1/10 程度と言われます。JISでは、重要陳列物に対する比率は、1/3が望ましいとされます。

JISに規定値はありませんが、1/15は比率が大きすぎます

選択肢4. 室内の彩色で、目の高さ以下の壁や床には、まぶしさを防ぐため濁色を用いるようにする。

部屋の彩色には、目より上の壁や天井は照明効果を増すために明るい色にします。

目の高さ以下の壁面は、濁色として、まぶしさをなくして安定感を増します。

選択肢5. 高齢者は、若年者に比較して、一般に、高い照度が必要であるが、水晶体の混濁により、まぶしさを感じやすくなっている場合もあるので、注意が必要である。

年を取ると網膜への光量が減るために、より高い照度を要します。しかし、白内障になると水晶体の濁りで光の屈折が悪く、まぶしく感じることがあるため、注意が必要です。

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