第二種衛生管理者の過去問
令和6年4月公表
労働衛生 問8

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この過去問の解説 (3件)

01

骨折について、以下にまとめます。

 

【骨折の種類】

単純骨折(閉鎖骨折)…皮膚の損傷がなく体内で骨折している状態です。完全に折れている完全骨折と、ひびが入っている不完全骨折に分けられます。

複雑骨折(開放骨折)…骨折部位が皮膚の外に出た状態です。感染症のリスクがあります。

剥離骨折…筋や腱が骨とくっついている部分などが剥がれた状態です。

 

【骨折の対処】

・無理に動かさない

・出血や創傷の手当てを先に行う

・副子を当てて固定する

・副子は骨折部位とその周辺の関節を覆う長さが必要

・脊髄損傷が疑われる場合は脊髄が曲がらないように硬い板に乗せて運搬する

選択肢1. 単純骨折とは、骨にひびが入った状態をいう。

誤りです。

単純骨折とは、骨折部位が体内に収まっている状態です。

選択肢2. 複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。

誤りです。

骨折部位が皮膚の外に出た状態を、複雑骨折といいます。

選択肢3. 不完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢(あつれき)音や変形などが認められる。

誤りです。

不完全骨折では、骨の一部分はくっついた状態のため、擦れ合いません。

完全骨折では、骨が完全に折れた状態のため、擦れ合って音がしたり、ずれて変形したりします。

選択肢4. 脊髄損傷が疑われる場合は、動かさないことを原則とするが、やむを得ず搬送する場合は、負傷者に振動を与えないようにするため、柔らかいマットに乗せる。

誤りです。

脊髄損傷が疑われる場合は、硬い板に乗せて脊髄が曲がらないように運搬します。

選択肢5. 骨折に対する処置として、副子を手や足に当てるときは、骨折部分の上下の関節まで固定できる長さで、かつ、幅の広いものを用いる。

正しいです。

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02

骨折に関する問題です。

内容を整理しておきましょう。

選択肢1. 単純骨折とは、骨にひびが入った状態をいう。

誤りです。

単純骨折は皮膚の下で骨が折れている状態です。

選択肢2. 複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。

誤りです。

複雑骨折は皮膚及び皮下組織が損傷し骨折した骨が外に出ている状態です。

また、開放骨折とも呼ばれます。

選択肢3. 不完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢(あつれき)音や変形などが認められる。

誤りです。

記述は「完全骨折」の内容です。

選択肢4. 脊髄損傷が疑われる場合は、動かさないことを原則とするが、やむを得ず搬送する場合は、負傷者に振動を与えないようにするため、柔らかいマットに乗せる。

誤りです。

脊髄損傷の疑いがある場合は、硬い板の上にのせて固定してから搬送します。

選択肢5. 骨折に対する処置として、副子を手や足に当てるときは、骨折部分の上下の関節まで固定できる長さで、かつ、幅の広いものを用いる。

正しいです。

記述のとおりです。

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03

骨折に関する問題です。

選択肢1. 単純骨折とは、骨にひびが入った状態をいう。

単純骨折とは、皮膚の下で骨が折れているものの、皮膚にまでは損傷が及んでいない状態のことをいいます。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

なお、閉鎖骨折ともいいます。

選択肢2. 複雑骨折とは、骨が多数の骨片に破砕された状態をいう。

複雑骨折とは、骨の折端が皮膚の外に出ている状態であり、周囲の組織も重大な損傷を受けている可能性がある状態のことをいいます。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

なお、開放骨折ともいいます。

選択肢3. 不完全骨折では、骨折端どうしが擦れ合う軋轢(あつれき)音や変形などが認められる。

不完全骨折ではなく、完全骨折(骨が完全に折れて、骨が連続性を失った状態)においては、折れた骨の先端同士がこすれ合うことによる軋轢音や変形が生じます。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

選択肢4. 脊髄損傷が疑われる場合は、動かさないことを原則とするが、やむを得ず搬送する場合は、負傷者に振動を与えないようにするため、柔らかいマットに乗せる。

脊髄損傷が疑われる負傷者を搬送する際は、できるだけ動かさないように、すなわち脊髄が曲がらないように、「硬い板」などに乗せて運びます。

よって、本選択肢の内容は誤りです。

選択肢5. 骨折に対する処置として、副子を手や足に当てるときは、骨折部分の上下の関節まで固定できる長さで、かつ、幅の広いものを用いる。

骨折部を固定させるために、副子を当てるときは、その先端が手足の先から「少し出る」ように、すなわち、骨折部分の上下の関節まで固定できる長さで、かつ、幅の広いものを用いるようにします

よって、本選択肢の内容は正しいです。

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