第二種電気工事士の過去問 令和2年度下期 午前 配線図 問48

VVFケーブルは1.6mmは2sq、2.0mmは3.5sqで計算します。その合計が

　8sq未満ならば　小

　8sq以上14sq未満ならば　中

　14sq以上で　大を使います。

また1.6mmが2本の場合のみ、圧着ペンチの◯の刻印の位置を使います。

設問部分の複線図を書くと、

・電源の白から来て、コのシーリング、ケのシーリング、下側の負荷、左側の負荷へ送る白線

　3.5+2+2+2+2=11.5　→中

・電源の黒から来て、コとケのスイッチ、下側の負荷、左側の負荷へ送る黒線

　3.5+2+2+2=9.5　→中

・コのスイッチからシーリングへ繋ぐ線

　2+2=4　→小（◯）

・ケのスイッチからシーリングへ繋ぐ線

　2+2=4　→小（◯）

の4箇所接続が必要です。

該当のジョイントボックスの接続は4箇所です。

スイッチ（コ）から照明器具（コ）への1.6mm×2本の接続は、小リングスリーブを使用します。

スイッチ（ケ）から照明器具（ケ）への1.6mm×2本の接続は、小リングスリーブを使用します。

分電盤からの電源線の接地極側（2.0mm）は、照明器具（ケ）・照明器具（コ）・台所のジョイントボックス・リビングルームのジョイントボックスへの4本（すべて1.6mm）と接続することになり、中リングスリーブを使用します。

分電盤からの電源線の非接地極側（2.0mm）は、スイッチ（ケ）（コ）の共通線・台所のジョイントボックス・リビングルームのジョイントボックスへの3本（すべて1.6mm）と接続することになり、中リングスリーブを使用します。

この問題は、18のジョイントボックス部分の複線図を描くと必要があります。

まず、分電盤からの接地線とコ、ケの照明器具、台所へと続く接地線が繋がり、4本の結線となります。

次に、分電盤からの電源線がコ、ケの共通配線となり、台所側とリビングルーム側への電源線と繋がり、4本の結線となります。

続いて、コの照明器具とスイッチ、ケの照明器具とスイッチがそれぞれ繋がることで、2本の結線が2つできます。

以上をまとめると、接続箇所は4本が2つ、2本が2つとなります。