第二種電気工事士の過去問
平成25年度上期
一般問題 問7

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問題

第二種 電気工事士試験 平成25年度上期 問7 (訂正依頼・報告はこちら)

図のような単相3線式回路で電流計(丸の中にA)の指示値が最も小さいものは。ただし、丸の中にHは定格電圧100[V]の電熱器である。
問題文の画像
  • スイッチa、bを閉じた場合。
  • スイッチc、dを閉じた場合。
  • スイッチa、dを閉じた場合。
  • スイッチa、b、dを閉じた場合。

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この過去問の解説 (4件)

01

単相3線式回路の場合、中性線(図では真ん中の線)の電流は、a,b側の相(図では一番上の線)に流れる電流とc,d側の相(図では一番下の線)に流れる電流との差分となります。

電力=電流×電圧 より、
1の場合、
 aの200Wに流れる電流=2A
 bの60Wに流れる電流=0.6A
 a,bは同じ相なので ∴2+0.6=2.6A
2の場合、
 cの100Wに流れる電流=1A
 dの200Wに流れる電流=2A
 c,dは同じ相なので ∴1+2=3A
3の場合、
 aの200Wに流れる電流=2A 
 dの200Wに流れる電流=2A
 a,dは異なる相なので ∴2-2=0A
4の場合、
 a,bに流れる電流=2.6A(選択肢1の解説参照) 
 dの200Wに流れる電流=2A
 a,bとdは異なる相なので ∴2.6-2=0.6A

したがって、「3」が正解となります。

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02

答えは「3」となります。

aとdとは200Wという、平衡した数値となっているのでスイッチを閉じても影響が少ないためとなります。

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03

答えは3です。

見方が複雑なので、スイッチを入れた場所だけのなるだけ簡単な図を書いたほうが試験では良いと思います。解説が長くなりますが、頑張って読んでください。

一つの回路図の中で道が1本であれば直列回路、道が2本以上なのが並列回路です。

1の場合、上半分だけが回路として成立していますので、下半分は無視して上半分の200Wと60Wの並列回路だと考えます。ちなみに電源の電圧200Vは回路全体に電流を流すために必要な電圧なので、上半分の時は100Vのみ使います。
そうすると、電流はa側は100Vで200Wなので2A流れ、b側は100Vで60Wなので0.6A流れますので、合わさった電流計のところでは2.6A流れることになります。

2の場合、今度は下半分の並列回路です。1と同様にc側に100Vで100Wから1A、d側に100Vで200wから2Aとなり、電流計の位置には3Aが流れます。

3の場合、電流が上側からaを通って階段状dへ向かいますので電源200Vを使って、直列回路になるのがわかりますか。したがって、電流計は回路の中に入れていないので針は振れません。よって0Aです。

4の場合、cの部分を無視すると、上側からaとbの部分が並列回路で電流計に帰ってくる電流とdへ流れて一番下から帰ってくる電流が生まれます。aとbの並列回路は1で求めたように2.6Aで、また下半分の100Vでdの200Wよりdには2Aが流れますので、abから電流計に行く電流は、2.6A―2A=0.6Aと求めれます。

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04

「3」が正答です。

各選択回答の状態を電流=電力÷電圧の式で電流計Aに流れる電流を求めます。

1の場合
aを通る電流は、200W÷100V=2A
bを通る電流は、60W÷100V=0.6A
2つの電流は同じ向きに電流計Aに流れるので、2A+0.6A=2.6Aとなります。

2の場合
cを通る電流は、100W÷100V=1A
dを通る電流は、200W÷100V=2A
2つの電流は同じ向きに電流計Aに流れるので、1A+2A=3Aとなります。

3の場合
aを通る電流は、200W÷100V=2A
dを通る電流は、200W÷100V=2A
2つの電流は反対向きに電流計Aに流れるので、2A-2A=0Aとなります。

4の場合
aを通る電流は、200W÷100V=2A
bを通る電流は、60W÷100V=0.6A
dを通る電流は、200W÷100V=2A
aとbの電流は同じ向きに電流計Aに流れ、dの電流は、aとbと逆向きに流れるので、a+b-dとなり、
2A+0.6A-2A=0.6Aとなります。

従って指示値が最も小さいものは、0Aとなります。

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