第二種電気工事士の過去問
平成30年度下期
配線図 問39

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問題

第二種 電気工事士試験 平成30年度下期 配線図 問39 (訂正依頼・報告はこちら)

図は、鉄骨軽量コンクリート造店舗平屋建の配線図である。この図に関する次の各問いには4通りの答えが書いてある。それぞれの問いに対して、答えを1つ選びなさい。
配線図

【注意】
1.屋内配線の工事は、特記のある場合を除き600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)を用いたケーブル工事である。
2.屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
3.漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間0.1秒以内のものを使用している。
4.選択肢(答え)の写真にあるコンセント及び点滅器は、「JIS C0303:2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
5.電灯分電盤及び動力分電盤の外箱は金属製である。
6.ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
7.3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。

⑨で示す図記号の器具を用いる目的は。
  • 過電流を遮断する。
  • 地絡電流を遮断する。
  • 過電流と地絡電流を遮断する。
  • 不平衡電流を遮断する。

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この過去問の解説 (3件)

01

図記号に関する問題です。

配線図中の⑨は電流計付箱開閉器を表しています。また、添え字のf20Aは20Aのヒューズが内蔵されていることを表しています。ヒューズは回路に過電流がながれると、ヒューズそのものがとけて、回路を遮断し保護するという役割があります。ゆえに正解は1番の「過電流を遮断する。」となります。

【補足】
2番の役割を担うのは漏電遮断器です。
3番の役割を担うのは過負荷保護付漏電遮断器です。

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02

「1」が正答です。

⑨で示す図記号の器具は、電流計付箱開閉器を表します。
電流計付箱開閉器はヒューズ機構を有しており、過電流が流れるとヒューズが溶け電路を遮断します。

図記号の横の「f20A」は、20Aヒューズが取り付けられていることを意味しています。

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03

正解は1です。

この問題は出題科目「配線図」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

<必要知識>

◯開閉器の図記号を暗記している。

暗記問題は点が取りやすいため、取りこぼすことがないようにしましょう。

開閉器(スイッチ)は電気回路の始動電流などさまざまな電流のスイッチや電気回路の切り替えのスイッチとして使用します。

開閉器の図記号は正方形の中にアルファベットの「S」が記載されています。

アルファベットの「S」が円の中にあるものを電流計付箱開閉器と言います。

電流計付箱開閉器はナイフスイッチとヒューズが入っていて、過電流を遮断し電動機の開閉器として使用します。

⑨の図記号から器具は図記号に傍記されているf20から20Aのヒューズが付いた電流計付箱開閉器になります。

それでは上記の必要知識を使って問題を解いていきます。

解答1は過電流を遮断するため正解です。

解答2の地絡電流を遮断するのは漏電遮断器のため間違っています。

解答3の過電流と地絡電流を遮断するのは漏電遮断器のため間違っています。

解答4の不平衡電流は漏電していないのにブレーカが落ちてしまう時など2次側の電圧の不均衡によって発生する電流です。

電圧を均等化してくれる単巻変圧器のバランサをつけて不均衡のバランスを取るため間違っています。

よって正解は1になります。

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