第二種電気工事士の過去問
平成31年度上期
一般問題 問2

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問題

第二種 電気工事士試験 平成31年度上期 一般問題 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

ビニル絶縁電線(単心)の導体の直径をD、長さをLとするとき、この電線の抵抗と許容電流に関する記述として、誤っているものは。
  • 許容電流は、周囲の温度が上昇すると、大きくなる。
  • 電線の抵抗は、D2に反比例する。
  • 電線の抵抗は、Lに比例する。
  • 許容電流は、Dが大きくなると、大きくなる。

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この過去問の解説 (3件)

01

抵抗値および許容電流に関する問題です。

1.誤りです。周囲の温度が上昇すると、電線で発生した熱が発散されにくくなります。そのため、周囲の温度が上昇した場合、許容電流は小さくなります。

2.正しいです。抵抗値は電線の断面積に反比例します。また、電線の断面積は電線の直径の2乗に比例します。ゆえに、抵抗値は電線の直径の2乗に反比例します。

3.正しいです。抵抗値は電線の長さに比例します。

4.正しいです。許容電流は電線が太くなるほど大きくなります。

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02

1:×
2:○
3:○
4:○

誤っているものは1です。
抵抗の温度が上昇すると抵抗値は増えます。
抵抗値が増えると電気は流れにくくなりますので、許容電流は小さくなります。
その他は説明文の通りです。

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03

正解は1です。

この問題は出題科目「電気に関する基礎理論」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

<必要知識>

◯導体の電気抵抗の式を暗記している。

◯絶縁電線の太さごとに決められた許容電流値の表を暗記し、その特性を理解している。

この必要知識に伴う計算式は下記です。

<必要計算式>

・電気抵抗=導体の抵抗率×導体の長さ/導体の断面積

それでは上記の必要知識及び計算式を使って問題を解いていきます。

解答1は、絶縁電線の許容電流値は、放熱しにくい電線管やケーブル外装の中で、電線が発熱し温度上昇を引き起こすため、その分、電線1本分の許容電流値を下げ、発熱による温度上昇を防ぐために設定されています。周囲の温度が上昇するなら、さらに許容電流値を小さくしなければなりません。よって誤っています。

解答2は、計算式から電気抵抗は導体の断面積に反比例するため、正しいです。

解答3は、計算式から電気抵抗は導体の長さに比例するため、正しいです。

解答4は、絶縁電線の太さごとに決められた許容電流値の表から太さが大きくなると許容電流値も大きくなっているため、正しいです。

よって正解は1になります。

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