正解は、 3 です。
⑪は、回路図から屋上出入口に設置された壁付け蛍光灯への回路
だという事が読み取れます。スイッチ操作部は、パイロットランプ付き
で単極スイッチです。更に、選択肢の写真から上部がパイロットランプで
下部が単極スイッチである事が分かります。
パイロットランプの結線には、以下の3つの場合があります。
①同時点滅:パイロットランプが、照明器具と同時に点灯する場合
(配線図では、スイッチとパイロットランプ両方に照明器具のカタカナ表記有)
②常時点灯:パイロットランプが、照明器具とは関係なしに常時点灯する場合
(配線図では、スイッチのみに照明器具のカタカナ表記有)
③異時点滅:パイロットランプが、照明器具と異時(反対)に点灯する場合
(配線図では、スイッチとパイロットランプ両方に照明器具のカタカナ表記有)
※①と③の配線図での表記は同じですが、
特に断りが無い限り①の「同時点滅」と考えられます。
上記を踏まえて、選択肢ごとに解説いたします。
選択肢1
電源線(黒線)が、スイッチとパイロットランプに入っています。
そして、パイロットランプは接地線(白線)、スイッチはランプへ接続する
赤線となっています。この接続方法は、上記の②パイロットランプ常時点灯
に該当します。(パイロットランプのみ電源直結です)配線図には
パイロットランプの横に照明器具のカタカナ文字がありますので、
パイロットランプは、常時点灯ではありません。
よって、誤った配線写真です。
選択肢2
電源線(黒線)と接地線(白線)が、スイッチとパイロットランプに
入っています。スイッチとパイロットランプが、並列に配線されていますので、
③パイロットランプ異時点滅に該当します。配線図での表記は同時点滅と
同じ表記ですが、特に断りが無いので、異時点滅ではありません。
よって、誤った配線写真です。
選択肢3
電源線(黒線)がスイッチに入り、スイッチから赤線がパイロットランプと
照明器具へ行きます。また、パイロットランプには、接地線(白線)が
入っています。スイッチの後にパイロットランプと照明器具を並列に
配線していますので、①のパイロットランプ同時点滅に該当します。
よって、正しい配線写真です。
選択肢4
電源線(黒線)がスイッチに入っていますが、接地線(白線)がスイッチと
パイロットランプと配線され、パイロットランプから赤線が出ています。
このような配線方法はありません。よって、誤った配線写真です。
以上により、正解は、 3 になります。難易度の高い問題ですが、
このような問題に対応するには、単線図から複線図化する練習を沢山する
必要があります。