第二種電気工事士の過去問
令和3年度下期 午前
配線図 問42

正解は、　1　です。

⑫は、３階洋室にある引っかけシーリングライトへの操作スイッチ部

になります。こちらの操作スイッチ部の材料を選ぶ問題です。

洋室であることから、露出配線材料は使用しないと考えられます。

以下選択肢ごとに解説いたします。

選択肢1

住宅用埋め込み型の樹脂製スイッチボックスです。壁の中の柱などに

固定して使用します。洋室への配線は、壁の中に隠して配線するのが

通常です。よって、使用材料として適していますので正解です。

選択肢2

合成樹脂管工事で使用する樹脂製露出型のスイッチボックスになります。

屋外や工場等の露出配線で使用されます。露出配線に使用されるので、

使用材料として適しません。よって、誤りです。

選択肢3

金属管工事で使用する金属製露出型のスイッチボックスになります。

屋外や工場等の露出配線で使用されます。露出配線に使用されるので、

使用材料として適しません。よって、誤りです。

選択肢4

八角型のコンクリートボックスです。コンクリートに埋め込んで、

管の交差接続場所に使用する物です。よって、使用材料として

適しませんので誤りです。

以上により、正解は、　1　です。

正解は1です。

この問題は出題科目「電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

＜必要知識＞

◯隠ぺい配線で使用するスイッチボックスの現物写真を暗記している。

スイッチボックスには露出形と埋込形があります。

露出形は電線管を接続させる出っ張りがスイッチボックスについているのが特徴で、埋込形にはこの出っ張りがありません。

⑫は隠ぺい配線のため、スイッチボックスは埋込形スイッチボックスを使用します。

それでは上記の必要知識を使って問題を解いていきます。

解答１は電線管接続用の出っ張りがない埋込形スイッチボックス（合成樹脂製）のため正解です。

解答２は電線管接続用の出っ張りがある露出形スイッチボックス（合成樹脂製）のため不正解です。

解答３は電線管接続用の出っ張りがある露出形スイッチボックス（金属製）のため不正解です。

解答４はスイッチボックスではなく、八角コンクリートボックスのため不正解です。

コンクリートボックスはコンクリートに埋め込んで電線接続などを行います。

特徴はボックスにコンクリート枠組みに取り付けるための取り付け用の突起があります。

よって正解は１になります。

１：○

２：×

３：×

４：×

3階の配線は実線で描かれていることから、隠ぺい配線ということが分かります。そのため、埋込形の材料を選ぶ必要があります。

また、⑫は点滅器（スイッチ）ですので、スイッチボックスである必要があります。

これらのことから、埋込形スイッチボックスである1が正解となります。