第二種電気工事士の過去問
令和3年度下期 午後
一般問題 問8
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問題
第二種 電気工事士試験 令和3年度下期 午後 一般問題 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
金属管による低圧屋内配線工事で、管内に断面積3.5mm2の600Vビニル絶縁電線(軟銅線)3本を収めて施設した場合、電線1本当たりの許容電流[A]は。
ただし、周囲温度は30°C以下、電流減少係数は0.70とする。
ただし、周囲温度は30°C以下、電流減少係数は0.70とする。
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この過去問の解説 (3件)
01
1:×
2:○
3:×
4:×
周囲温度30°C以下の場合、断面積3.5mm2の600Vビニル絶縁電線の許容電流は37[A]です。
ここで、管内に3本の電線を収めて施設するため、電流減少係数の0.70をかけて求めます。
37×0.70=25.9 [A]
よって、2が正解となります。
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02
本問題は、電線管に何本かの絶縁電線を入れたときの許容電流の問題です。
絶縁電線は温度で劣化するため、最高使用温度が決められています。
しかし、電線に電流が通ると、線抵抗での発熱で絶縁電線が劣化するため、最高使用温度を超えないような許容温度が、電線ごとに決められています。
電線を電線管に何本か入れると、熱が上がって、やはり最高使用温度を超えるために、電線の許容電流を下げて対策を取ります。
それが、電流減少係数で、本来の許容電流値に電流減少係数を掛けて、許容電流値にします。
電流減少係数は、電線管に入れる電線の本数によって、値が異なります。
断面積 3.5 mm2 の600Vビニル絶縁電線の許容電流値は、37 「A」です。
電流減少係数は、問題文から 0.70 と出ているため、電線管に3本入れたときの、電線の許容電流値は、
37 [A] × 0.70 = 25.9 [A] = 26 [A]
です。
なお、小数点第一位を七捨八入で整数としています。
×
誤りです。許容電流を27Aとしていますが、2 mm2 の電線の場合です。
○
正解です。
×
誤りです。許容電流が49Aは、5.5 mm2 の電線の場合です。
×
誤りです。
<参考>
この問題は、電線の許容温度と、電線管に何本入れたら電流減少係数がどうなるかが分からないと、解答できません。電流減少係数は、問題文に出ていますが、必ず出るとは限りません。覚える量も多くないため、暗記はできます。
600Vビニル絶縁電線の許容電流値
――――――――――――――――――――――――――
太さ 許容電流値 総断面積 許容電流値
――――――――――――――――――――――――――
1.6 mm 27 A 2 mm2 27 A
2.0 mm 35 A 3.5 mm2 37 A
2.6 mm 48 A 5.5 mm2 49 A
――――――――――――――――――――――――――
電流減少係数
―――――――――――――――――――
同一管の電線数 電流減少係数
―――――――――――――――――――
3本以下 0.70
4本 0.63
5本~6本 0.56
―――――――――――――――――――
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03
この問題は出題科目「配電理論及び配線設計」からの出題です。
この問題では下記の知識を求められています。
<必要知識>
◯周囲温度30℃以下での絶縁電線の直径、断面積ごとの許容電流値を暗記している。
◯電流減少係数を使って許容電流値を計算できる。
この必要知識に伴う計算式は下記です。
<必要計算式>
◯許容電流=電線1本分の許容電流値 × 収納本数ごとに定められた電流減少係数
絶縁電線を数本束ねて施設する際は、放熱しにくい管内で、電線が発熱し温度上昇を引き起こすため、その分、電線1本分の許容電流値を下げ、発熱による温度上昇を防ぐ必要があります。
それでは上記の必要知識及び計算式を使って問題を解いていきます。
断面積3.5[mm2]の600[V]ビニル絶縁電線(軟銅線)の許容電流値は、より線の37[A]です。
この値と電線数3本を収納する際の電流減少係数0.7を許容電流値の式に当てはめると、
37[A]×0.7=25.9[A]
よって正解は26になります。
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