第二種電気工事士の過去問
令和3年度下期 午後
配線図 問32

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問題

第二種 電気工事士試験 令和3年度下期 午後 配線図 問32 (訂正依頼・報告はこちら)

図は、鉄骨軽量コンクリート造一部2階建工場及び倉庫の配線図である。この図に関する次の問いに対して、答えを1つ選びなさい。

【注意】
1.  屋内配線の工事は、特記のある場合を除き電灯回路は600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)、動力回路は600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)を用いたケーブル工事である。
2.  屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
3.  漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間が0.1秒以内のものを使用している。
4.  選択肢(答え)の写真にあるコンセントは、「JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
5.  ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
6.  3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。

②で示す引込口開閉器が省略できる場合の、工場と倉庫との間の電路の長さの最大値[m]は。
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この過去問の解説 (3件)

01

1:×

2:×

3:○

4:×

問題文と図より、工場と倉庫の間とありますので、これは屋外配線です。

引込口開閉器は以下の屋外配線の長さが15m以下の場合、省略することができます。

よって、3が正解となります。

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02

この問題は出題科目「配電理論及び配線設計」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

<必要知識>

◯引込口配線工事を理解している。

引込口配線工事とは、(電柱→電力量計→引込口→屋内の引込開閉器)までの電路において、建物の外壁側面(屋側)で行われる屋外工事部分を指します。

引込み口から屋内に入った電路に対しては屋内配線ルールが適応されます。

引込口配線工事にはいくつかの定められたルールがあります。

・引込線の電線は直径2.6mm以上の硬銅線のケーブルや絶縁電線を使用する。

・引込線は地上から4m以上の高さに取り付ける。(交通に支障をきたさない場合は2.5m以上でOK)

・引込口に近くて、開閉できる箇所に引込開閉器を施設しなければならない。

ただし別棟の建物においては、下記条件が全て満たされる場合に限り引込開閉器は省略可能。

◯使用電圧は300V以下であること。

◯別棟の電路の元は、母屋の20A以下の配線遮断器、あるいは15A以下のヒューズに接続されていること。

◯母屋から別棟に続く屋外配線の長さが15m以下であること。

上記の条件から工場と倉庫との間の電路の長さの最大値は15mになります。

それでは問題を解いていきます。

選択肢1. 5

工場と倉庫との間の電路の長さの最大値は15mのため間違っています。

選択肢2. 10

工場と倉庫との間の電路の長さの最大値は15mのため間違っています。

選択肢3. 15

工場と倉庫との間の電路の長さの最大値は15mのため正解です。

選択肢4. 20

工場と倉庫との間の電路の長さの最大値は15mのため間違っています。

まとめ

引込線を取り付けた取付点が電力会社と電気使用者の責任分岐点になり、引込線の取付点から先の配線は全て電気使用者の所有物になります。

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03

工場の引込口から倉庫までの電路には、倉庫側に開閉器を設置する必要があります。ただし、次の条件を満たせば、省略ができます。

・使用電圧が 300 V 以下である。

・工場側の過電流遮断器が、15 A を超え20 A 以下である。

・工場と倉庫までの距離が、15 m 以下である。

② の工場側の過電流遮断器は、L-1分電盤の b から供給されています。その仕様は、100 Vで、20 Aです。

したがって、工場と倉庫までの距離を、15 m 以下とすれば、開閉器 ② の設置の省略ができます。

選択肢1. 5

×

5 mでも開閉器の省略は可能ですが、最大の長さではないため、誤りです。

選択肢2. 10

×

10 mでも開閉器の省略は可能ですが、最大の長さではないため、誤りです。

選択肢3. 15

15 m以下で開閉器の省略ができるため、最大値が15 mとなります。正解です。

選択肢4. 20

×

15 mを超えるため、開閉器の省略ができません。誤りです。

まとめ

低圧屋内電路の引込口における開閉器の省略は、「電技解釈」第147条で規定されています。

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