第二種電気工事士の過去問
令和3年度下期 午後
配線図 問34

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問題

第二種 電気工事士試験 令和3年度下期 午後 配線図 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

図は、鉄骨軽量コンクリート造一部2階建工場及び倉庫の配線図である。この図に関する次の問いに対して、答えを1つ選びなさい。

【注意】
1.  屋内配線の工事は、特記のある場合を除き電灯回路は600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)、動力回路は600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)を用いたケーブル工事である。
2.  屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
3.  漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間が0.1秒以内のものを使用している。
4.  選択肢(答え)の写真にあるコンセントは、「JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
5.  ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
6.  3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。

④で示す部分に使用できるものは。
問題文の画像
  • 引込用ビニル絶縁電線
  • 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル
  • ゴム絶縁丸打コード
  • 屋外用ビニル絶縁電線

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この過去問の解説 (3件)

01

1:×

2:○

3:×

4:×

一点鎖線による図示で表される配線は地中埋設配線になります。

地中埋設には、ケーブルのみ使用することができます。

よって、正解は2となります。

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02

この問題は出題科目「配線図」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

<必要知識>

◯屋外灯の電気工事を理解している。

④の電路の配線記号から地中埋設配線になります。

この電路は駐車場にあり、車の重量から電線を保護するため、トラフの中に電線を通して200Wのナトリウム灯の屋外灯を点灯させています。

この時は、地中に埋設できる電線しか使用できません。

地中埋設に使用できる電線はケーブルになります。

ケーブルは電線を絶縁体などの外装(シース)で覆っていて、物理的強度、耐久性に優れているためです。

それでは上記の必要知識を使って問題を解いていきます。

選択肢1. 引込用ビニル絶縁電線

地中埋設に使用できる電線はケーブルのみです。

外装がない絶縁電線は使用できないため、間違っています。

選択肢2. 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル

架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)は、耐化学薬品性能や耐水性に優れた架橋ポリエチレンで被膜され、さらに外装で覆われているため、高い耐久性があり、工場や屋外駐車場など幅広く使用されているケーブルですので、正解です。

選択肢3. ゴム絶縁丸打コード

地中埋設に使用できる電線はケーブルのみのため、間違っています。

ゴム絶縁丸打コードは、ペンダントライトのコードのように動かす可能性がある電線をゴムで保護し、動かしやすいように曲げやすい加工をしています。ゴムコードはビニルコードと異なり耐熱性が高いですが、地中埋設に使用できる耐久性はありません。

選択肢4. 屋外用ビニル絶縁電線

地中埋設に使用できる電線はケーブルのみのため間違っています。

屋外用ビニル絶縁電線(OW線)は、電柱間など空中に張り渡した低圧架空線に使用されるため、軽量に設計されており外装がなく、屋外の地中埋設には使用できません。

まとめ

CVの派生品として、2本のCVを撚り合わせたCVD、3本のCVを撚り合わせたCVT、4本のCVを撚り合わせたCVQがあります。

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03

④ の図記号は、地中埋設配線です。

地中埋設配線は、必ず、ケーブルを使用しなくてはいけません。

選択肢1. 引込用ビニル絶縁電線

×

絶縁電線でケーブルでないため、埋設には使えません。

選択肢2. 架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル

屋外ケーブルでもあるため、埋設用として使用できます。

選択肢3. ゴム絶縁丸打コード

×

ケーブルでなく、また、電気製品の移動用コードのため、埋設はもちろん、屋外での使用はできません。

選択肢4. 屋外用ビニル絶縁電線

×

絶縁電線でケーブルでないため、埋設には使えません。

まとめ

地中の電線路は、電線にケーブルを使用することが、「電技解釈」第120条に規定されています。

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