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第二種電気工事士の過去問 令和3年度下期 午後 配線図 問35

問題

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図は、鉄骨軽量コンクリート造一部2階建工場及び倉庫の配線図である。この図に関する次の問いに対して、答えを1つ選びなさい。

【注意】
1.  屋内配線の工事は、特記のある場合を除き電灯回路は600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)、動力回路は600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)を用いたケーブル工事である。
2.  屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
3.  漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間が0.1秒以内のものを使用している。
4.  選択肢(答え)の写真にあるコンセントは、「JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
5.  ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
6.  3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。

⑤で示す屋外灯の種類は。
問題文の画像
   1 .
水銀灯
   2 .
メタルハライド灯
   3 .
ナトリウム灯
   4 .
蛍光灯
( 第二種 電気工事士試験 令和3年度下期 午後 配線図 問35 )
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この過去問の解説 (3件)

9

1:×

2:×

3:○

4:×

正解は3です。

傍記にあるN200は200Wナトリウムを示します。

付箋メモを残すことが出来ます。
5

の図記号は、屋外灯です。

横にN200とあるため、ナトリウム灯で、200V仕様です。

選択肢1. 水銀灯

×

誤りです。水銀灯は、記号にHが付きます。

選択肢2. メタルハライド灯

×

誤りです。メタルハライド灯は、記号にMが付きます。

選択肢3. ナトリウム灯

正解です。

選択肢4. 蛍光灯

×

誤りです。蛍光灯の図記号は、長方形の真ん中に○か、□の中に○を入れます。

まとめ

図面からは、電灯分電盤の a から電源が出ているため、200 Vです。

ナトリウム灯は、スイッチ図記号にAと記号があるため、自動点滅で点滅します。

4

この問題は出題科目「配線図」からの出題です。

この問題では下記の知識を求められています。

<必要知識>

◯HIDランプ(高輝度放電灯)の図記号を暗記している。

照明器具の図記号の中で、丸印+傍記のアルファベットの違いで見分けるHIDランプ(高輝度放電灯)があります。

HIDランプは、水銀灯(H)、メタルハライド灯(M)、ナトリウム灯(N)の総称です。

HIDランプの光源は金属原子の放電です。

HIDランプはLEDが普及するまでは白熱灯よりも長寿命で高効率のため、大規模空間や屋外広域照明に主に使用されてきました。

近年はさらに高寿命で省エネのLEDの普及と、二酸化炭素削減、2021年に開始した「水銀に関する水俣条約」による水銀灯の製造、及び輸出入禁止で、HIDランプの位置付けが変化しつつあります。

その兆候として2022年3月には甲子園球場のメタルハライド灯とナトリウム灯がLEDに交換されました。

それでは問題を解いてきます。

選択肢1. 水銀灯

水銀灯の図記号は丸印+傍記のアルファベットはHのため間違っています。

現在は「水銀に関する水俣条約」によって、製造中止になっています。

選択肢2. メタルハライド灯

メタルハライド灯の図記号は丸印+傍記のアルファベットはMのため間違っています。

メタルハライド灯は水銀灯の発光率と演色性を改善して開発されたランプですが、経年劣化で照度と演色性が落ちていきます。

寿命や消費電力でLEDに劣るため、水銀灯の代替えとしてメタルハライド灯ではなくLEDを選択する流れもあります。

選択肢3. ナトリウム灯

ナトリウム灯の図記号は丸印+傍記のアルファベットはNのため正解です。

ナトリウム灯は橙黄色の単色光で演色性が悪く、通常の照明として使用されず、逆にその単色光ゆえ、霧の中でも視界がいいなどの視認性が高さを利用して、トンネルや道路の照明として普及してきました。

しかし寿命や消費電力でLEDには劣り、かつナトリウム灯の単色光を再現できるLEDを開発している企業もあり、今後の動向が注目されます。

選択肢4. 蛍光灯

蛍光灯の図記号に傍記のアルファベットはないため間違っています。

蛍光灯のLED化も普及していますが、既存の照明器具がLEDに適合するか未確認のまま、LEDに交換し火災を引き起こした事例もあり、LEDに交換する際は既存の照明器具の確認が必要です。

まとめ

甲子園球場のHIDランプをLEDに交換した大手メーカーはHIDランプの生産終了を発表しました。

LED移行のコストが低減されていくなら、LEDの普及はさらに進行し、HIDランプのシェアは縮小すると思われます。

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