第二種電気工事士の過去問
令和3年度下期 午後
配線図 問50

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問題

第二種 電気工事士試験 令和3年度下期 午後 配線図 問50 (訂正依頼・報告はこちら)

図は、鉄骨軽量コンクリート造一部2階建工場及び倉庫の配線図である。この図に関する次の問いに対して、答えを1つ選びなさい。

【注意】
1.  屋内配線の工事は、特記のある場合を除き電灯回路は600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形(VVF)、動力回路は600V架橋ポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル(CV)を用いたケーブル工事である。
2.  屋内配線等の電線の本数、電線の太さ、その他、問いに直接関係のない部分等は省略又は簡略化してある。
3.  漏電遮断器は、定格感度電流30mA、動作時間が0.1秒以内のものを使用している。
4.  選択肢(答え)の写真にあるコンセントは、「JIS C 0303:2000 構内電気設備の配線用図記号」で示す「一般形」である。
5.  ジョイントボックスを経由する電線は、すべて接続箇所を設けている。
6.  3路スイッチの記号「0」の端子には、電源側又は負荷側の電線を結線する。

⑳で示すジョイントボックス内の電線相互の接続作業に使用されることのないものは。
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この過去問の解説 (2件)

01

1:×

写真の道具は圧着ペンチです。

リングスリーブによる電線の接続を行う際、リングスリーブを圧着するために用いられます。

図で示すジョイントボックスの左側の配線にIV14×3(E31)と傍記があります。これは断面積14mm2のIVケーブル、線数3本を示します。断面積14mm2ですので、直径は約4mmとなります。

リングスリーブは直径1.6mm程度の電線の接続に用いるものですので、リングスリーブを使用しないため、1が正解となります。

2:○

写真の道具はケーブルカッタです。

ケーブルや太い電線の切断に用います。

問題文より、配線工事はケーブル工事となっていますので使用します。

3:○

写真の道具は電工ナイフです。

電線やケーブルの被覆を剥くために使用します。

4:○

写真の道具は油圧圧着工具です。

リングスリーブで接続できないような太い電線相互の接続や電線と端子の接続に使用されます。

配線されているケーブルは断面積14mm2(直径約4mm)のIVケーブルですのでリングスリーブは用いられず、油圧圧着工具を用いて電線相互接続を行いますので、使用される道具です。

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02

のジョイントボックスでは、三相3線式の電源ケーブルCV14の3本の配線がそれぞれ、IV14配線と接続します。

14 mm2の配線通しの接続のため、リングスリーブはP形を使います。E型のリングスリーブには14mm2の配線2本(28mm2)が入ることができません。

したがって、E型リングスリーブ接続用の圧着ペンチは使用できません。

選択肢1. 解答選択肢の画像

×

使用しません。

写真は、リングスリーブ用圧着ペンチです。E型リングスリーブ用ですので、大スリーブでも16.5mm2 が限度です。

選択肢2. 解答選択肢の画像

使用します。

写真は、ケーブルカッタです。太いケーブルの切断に使用します。

選択肢3. 解答選択肢の画像

使用します。

写真は、電工ナイフです。配線の被覆を剥くのに使います。

選択肢4. 解答選択肢の画像

使用します。

写真は、手動油圧式圧着工具です。P型スリーブを使った、太い電線の圧着接続や、圧着端子の取付けに使用します。

まとめ

<参考>

ケーブルや電線の切断や、電線の接続、被覆の剥ぎ取りなど電線・ケーブル工事にはいくつもの種類の工具がありますが、同じ用途の工具でも、種類やサイズによって異なるものがあります。適材適所で工具や材料を選ばないと、やり直しなどが起きて、非効率になります。

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