第二種電気工事士の過去問 令和4年度下期 午後 一般問題 問1
この過去問の解説 (3件)
本問は、オームの法則によって、電流と電圧を求める問題です。
aとbが接続されていないため、1つの閉じた回路と見なせます。
回路の電圧をV、流れる電流をI、回路全体の抵抗をRとすれば、
オームの法則から、
V
I=―――
R
と表せます。回路に流れる電流 I を計算すると、
I [A]=(100+100) [V]/(40+60) [Ω]=200/100=2 [A]
です。
40Ωの抵抗による電圧損失V1は、
V1 [V]=40 [Ω]×2 [A]=80 [V]
となります。したがって、40Ωの抵抗の後、すなわちb点の位置の電圧は、
100-V1=100-80=20 [V]
です。
a点は、接地につながっているため、0 [V]ですから、a-b間の電圧は、
20 [V]となります。
○
計算に合った解答です。2~4は、誤りです。
×
×
×
オームの法則は、電流・電圧・抵抗・電力などを求めるときに必ず必要な公式です。
V=I×R、I=V/R、R=V/Iの3つがすぐに出るようになれば、大丈夫です。
重ね合わせの理を用いて解いていきます。
まず、下側の電源を短絡し、100[V]の電源と40[Ω],60[Ω]の抵抗が直列に接続されている回路を考えます。
電流は、I = V/R = 100/100 = 1[A] となります。
ここで、この回路でのb点の電位は、Vb1 = 1 × 60 = 60[V] となります。
( または、Vb1 = 100 - 1 × 40 = 60[V] )
次に、上側の電源を短絡し、100[V]の電源と40[Ω],60[Ω]の抵抗が直列に接続されている回路を考えます。
ここで、電源の正極はグランド( 0[V] )に接続されているため、負極から電位が100[V]上がった結果、正極が0[V]になったと考えられます。よって、負極側の電位は-100[V]です。
電流は先ほどと同様に1[A]なので、この回路でのb点の電位は、Vb2 = -1 × 40 = -40[V]となります。
( または、Vb2 = -100 + 1 × 60 = -40[V] )
これらの回路を重ね合わせた結果、Vb= Vb1+ Vb2= 60 - 40 = 20[V]
a点はグランドに接続されているので、Va= 0[V]
Vab = Vb - Va = 20[V]
正解です。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
上記説明より、誤りです。
この問題では、電位について理解しているかが重要になります。
回路解析を簡単にするための定理や法則を復習しておく必要があります。
<別解>
ミルマンの定理を知っている場合は、公式に代入するだけで一瞬で答えを出すことができます。
起電力の向きに気を付けると、
Vab= (100/40 - 100/60)/(1/40 + 1/60) = 20[V]
直流回路の計算問題でa-b間の電圧[V]、すなわち電位差を求める問題です。
なのでa点とb点の電圧を求める必要があります。
①a点の電圧
・図を見てみるとa点には接地極が施されているので電圧は0[V]になります。
②b点の電圧
・b点を求めるには40[Ω]の抵抗に流れる電流を求めます。
回路全体の電流I[A]=全電圧V÷全抵抗R‥①
①式に数値を代入します。
I=(100+100)÷(40+60)=2[A]
次にb点の電圧を求めます。
電圧V[V]=全電流I[A]×抵抗R[Ω]‥②
②式に数値を代入します。
V=2×40=80[V]
以上より100[V]の電源から40[Ω]の抵抗を経由して電流が流れると80[V]の電圧降下が発生します。なのでb点の電圧は次のようになります。
b点の電圧=100[V]-80[V]=20[V]
ここでa-b間の電圧[V]を求めていきます。
③a-b間の電圧[V]=20[V]-0[V]=20[V]
以上となります。
解説の冒頭の内容の数値と一致するので適切です。
解説の冒頭の内容の数値と一致しないので不適切です。
解説の冒頭の内容の数値と一致しないので不適切です。
解説の冒頭の内容の数値と一致しないので不適切です。
この問題はオームの法則と電圧源から流れる電流の特性を理解しているかがポイントです。
計算問題が苦手な方は多いと思いますが、類似問題も多数出題されていますので避ける事なく学習しましょう。
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