第二種電気工事士の過去問 令和5年度上期 午後 一般問題 問21
この過去問の解説 (3件)
単相3線式の配電方式を理解出来ているか問われる問題となっています。
正しいです。単相200Vの分岐回路に使用する配線用遮断器には2極2素子でないといけません。
正しいです。単相100Vの分岐回路に2極2素子の配線用遮断器を取り付けます。
正しいです。主開閉器の中性極に銅バーを取り付ける必要があります。
誤っています。単相3線式配線では、素子のある極側に中性線はつなげてはいけません。
単相3線式とは2+1=合計3本の線を使い、100Vと200Vを配電することが出来る配電方式となります。他に三相3線式といわれる配電方式もあり、違いを把握しておきましょう。
単相3線式100/200V屋内配線の使用電圧に対する配線用遮断器の選定に関する問題です。
ポイントとなるのは、配線用遮断器の極数と素子数になります。
配線用遮断器の機能として、過負荷電流の検出があります。
過負荷電流を検出できるのはライン側(非接地側)のみとなります。
例に挙げると、単相100Vで2極1素子とあれば電流が流れるライン側を素子のある極にします。
中性極(接地側)を素子のある極にしてしまうと、電流が流れないので過負荷電流を検出することが出来ないからです。
単相3線式の中性極は平衡している状態であるならば、電流は0Aで流れません。
以上の事を踏まえた上で各選択肢を見ていきましょう。
単相200Vの場合、2本の電線ともライン側(非接地側)になるので2極2素子の配線用遮断器で施工するのは正しいです。
単相100Vに2極2素子の配線用遮断器とありますが、どちらも過負荷を検出できるので問題ありません。実質検出できるのは、ライン側(非接地側)のみとなります。なので正しいです。
単相3線式100/200Vの主開閉器の中性極に銅バーを取り付けないと100V回路を取り出せず200V回路のみとなってしまいますので、取り付ける必要があります。なので正しいです。
単相100Vの分岐回路に2極1素子の配線用遮断器を取り付けるのは問題ありませんが、素子のある極を中性線にしてしまうと電流を検出できないので不適切です。ライン側(非接地側)に結線するのが適正です。
この問題は単相3線式の中性線の仕組みと配線用遮断器の機能を理解していないと、なかなか厳しい問題になります。
第2種電気工事士試験ではどちらも毎回出題されている傾向ですので、過去問を繰り返し学習して慣れる事をお薦めします。
配線用遮断器は過負荷電流の検出できる素子があります。
過負荷電流を検出できるのはライン側のみとなります。
2P2Eの配線用遮断器を設置しても問題ありません。
2P2Eの配線用遮断器を設置しても問題ありません。
銅バーで開閉器と接続しても問題ありません。
素子がある極を中性線側に接続すると電流検知できません。
素子がある極を中性線側に接続すると電流検知できないことを覚えておきましょう。
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