第二種電気工事士の過去問
令和5年度上期 午後
一般問題 問23

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問題

第二種 電気工事士試験 令和5年度上期 午後 一般問題 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

図に示す雨線外に施設する金属管工事の末端A又はB部分に使用するものとして、不適切なものは。
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この過去問の解説 (3件)

01

電線管付属材料の性質を理解出来ているか問われる問題となっています。

選択肢1. A部分にエントランスキャップを使用した。

正しいです。垂直配管であるA部分にエントランスキャップを使用します。

選択肢2. B部分にターミナルキャップを使用した。

正しいです。水平配管であるB部分にターミナルキャップを使用します。

選択肢3. B部分にエントランスキャップを使用した。

正しいです。水平配管であるB部分にエントランスキャップを使用します。

選択肢4. A部分にターミナルキャップを使用した。

誤っています。Aの部分には垂直配管の場合、エントランスキャップを使用します。

まとめ

ターミナルキャップとエントランスキャップの使用区別を理解しておきましょう。

垂直配管の場合は、エントランスキャップを使用します。

水平配管の場合は、エントランスキャップ・ターミナルキャップどちらも使用することが出来ます。

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02

エントランスキャップは入線口が斜めになっており、ターミナルキャップは入線口が真下になっています。

電気工事として、雨対策は必須です。

選択肢1. A部分にエントランスキャップを使用した。

雨が入る恐れがないため正しいです。

選択肢2. B部分にターミナルキャップを使用した。

雨が入る恐れがないため正しいです。

選択肢3. B部分にエントランスキャップを使用した。

雨が入る恐れがないため正しいです。

選択肢4. A部分にターミナルキャップを使用した。

雨が入る恐れがあるため誤りです。

まとめ

雨仕舞に対する問題です。

雨漏れの原因にもつながりますので留意しましょう。

参考になった数1

03

金属管工事の末端部に使用されるエントランスキャップとターミナルキャップについての問題となります。

どちらも外部で配管する際、金属管内に雨水の侵入を防ぐために設置されます。

主な違いは次のようになります。

①ターミナルキャップ

・水平部のみに設置

・末端部に傾斜がない

②エントランスキャップ

・水平部、垂直部どちらにも設置可能

・末端部に傾斜がある

※傾斜があるから垂直部でも電線口に雨水が入らない構造

選択肢1. A部分にエントランスキャップを使用した。

Aは垂直配管なので末端部にエントランスキャップを使用します。電線入線口に傾斜が付いているので雨水が侵入しにくいからです。なので適切です。

選択肢2. B部分にターミナルキャップを使用した。

Bは水平配管なので末端部にターミナルキャップを使用する事が出来ます。電線入線口が完全に下向きで雨水が侵入できないからです。なので適切です。

選択肢3. B部分にエントランスキャップを使用した。

Bは水平配管なので末端部にエントランスキャップを使用する事が出来ます。電線入線口に傾斜が付いているので雨水が侵入しにくいからです。なので適切です。

選択肢4. A部分にターミナルキャップを使用した。

Aは垂直配管なので末端部にターミナルキャップを使用する事ができません。電線入線口が水平な為、垂直部で設置してしまうと雨水が侵入するからです。なので不適切です。

まとめ

外部での電線管工事では雨水の侵入が最大の敵となります。疎かにしてしまうと重大な欠陥につながるので、しっかりと理解しておきましょう。

また、名前が似ている材料の比較なので名称を覚えているだけではイメージが付きにくいので写真も合わせて覚えて頂くこともお薦めします。

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