第二種電気工事士の過去問
令和6年度上期
一般問題 問1

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問題

第二種 電気工事士試験 令和6年度上期 一般問題 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

図のような回路で、8Ωの抵抗での消費電力[W]は。
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  • 200
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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では最初に並列の合成抵抗を求めてその後回路全体の合成抵抗を求め、その抵抗から電流値を求め消費電力を計算します。

並列の合成抵抗→R=(R1×R2)÷(R1+R2)→(20×30)÷(20+30)

=600÷50=12Ω

回路全体の合成抵抗→R=R+R→12+8=20Ω

電流値→I=V÷R→200÷20=10A

消費電力→P=R×I(ここでの抵抗値は問題文で指定している8Ω)

→8×10=8×10×10=800

 

P=800W

選択肢1. 200

上の計算より200Wは否定されます。

選択肢2. 800

上の式から800Wの当選択肢が正解です。

選択肢3. 1200

上の計算より1200Wは否定されます。

選択肢4. 2000

上の計算より2000Wは否定されます。

まとめ

ここで使用した公式

並列の合成抵抗→R=(R1×R2)÷(R1+R2)

回路全体の合成抵抗→R=R+R

電流値→I=V÷R

消費電力→P=RI

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02

8Ωの抵抗での消費電力を求めたいので、下記の順に値を算出していきます。

 ①並列回路(図の左部分)の抵抗

 ②回路全体の抵抗

 ③回路全体の電流

 ④8Ωの抵抗での消費電力

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

①図の左にある並列回路の抵抗を求めます。

 R=20Ω、R=30Ωとすると、合成抵抗R12は、

  R12=(R×R)÷(R+R)  

 <2つの抵抗からなる並列回路の合成抵抗の求め方:抵抗値の積÷抵抗値の和>

    =(20×30)÷(20+30)

    =600÷50

    =12[Ω]

 となります。

ーーーーーーーーーーーーーーー

②問題図の回路全体の抵抗を求めます。

 R=8Ωとすると、回路全体の抵抗Rは、

  R=R12+R         

  <2つの抵抗からなる直列回路の合成抵抗の求め方:それぞれの抵抗値を足すだけ>

    =12+8

    =20[Ω]

 となります。

ーーーーーーーーーーーーーーー

③回路全体の電流を求めます。

 回路全体の電流をIとすると、

  I=E÷R0            

  <オームの法則:電流I=電圧E÷抵抗値R>

   =200÷20          

   =10[A]

 となります。

ーーーーーーーーーーーーーーー

④8Ωの抵抗での消費電力Pを求めます。

 P=R×I2             

  <消費電力 P= R×I2=(E÷I)×I2=E×I=E×(E÷R)=E2÷R>

  ⇒抵抗R又は電流Iの形を変形すると、様々な形から消費電力Pを求められる。

   =8×102              

   =800[W]

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

従って、問題の解答は

800

が正解です。

選択肢1. 200

上記の計算より、誤りです。

選択肢2. 800

上記の計算より、正解です。

選択肢3. 1200

上記の計算より、誤りです。

選択肢4. 2000

上記の計算より、誤りです。

まとめ

本解説では下記の式を用いました。

余裕のある人は下線部について確認してみましょう。

 

・ 2つの抵抗からなる並列回路の合成抵抗の求め方:抵抗値の積÷抵抗値の和

  ⇒3つ以上の抵抗からなる並列回路の合成抵抗の求め方も確認しましょう。

・ 2つの抵抗からなる直列回路の合成抵抗の求め方:それぞれの抵抗値を足すだけ

・ オームの法則:電流I=電圧E÷抵抗値R

・ 消費電力 P= R×I2=(E÷I)×I2=E×I=E×(E÷R)=E2÷R

  ⇒抵抗R又は電流Iの形を変形すると、様々な形から消費電力Pを求められる

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