第二種電気工事士の過去問
令和6年度上期
一般問題 問2

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問題

第二種 電気工事士試験 令和6年度上期 一般問題 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

電気抵抗R[Ω]、直径D[mm]、長さL[m]の導線の抵抗率[Ω・m]を表す式は。
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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は抵抗率(Ω・m)を求める問題ですが、直径はmmなので注意が必要です。

導線の電気抵抗→R=ρ×ℓ÷A→ρ=RA÷ℓ

断面積→A=π(D÷2)→単位がmmですので→A=π(D÷2)×10

→π×D÷4×10

上記式を合わせると→ρ=RπD÷4×10÷ℓ

→πDR⁄4L×10

選択肢1. 解答選択肢の画像

上の式からこの式は否定されます。

選択肢2. 解答選択肢の画像

上の式からこの式は否定されます。

選択肢3. 解答選択肢の画像

上の式からこの式が正解であると言えます。

選択肢4. 解答選択肢の画像

上の式からこの式は否定されます。

まとめ

この問題は、難易度が非常に高い為理解が難しい場合は、無理に取りに行く必要はありません。

それよりも確実に取れる問題に時間配分をしてから余った時間で取り組むことをお勧めします。

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02

まず、導線の電気抵抗Rの式を下記に示します。

導線の断面積をS[m2]、長さをL[m]、抵抗率ρ[Ω・m]とすると、

 R=ρ×(L÷S) ①

で表せます。

※抵抗率ρとは、その物質がどれくらい電流を流しにくいかを表すパラメータとなります。

 問題で指定されることが多いので深く理解しなくても大丈夫です。

 

今回、求められている値は導線の抵抗率ですので、①を変形します。

 ρ[Ω・m]=(R[Ω]×S[m2])÷L[m] ②

となります。

ここで、上記公式の断面積S[m2]が問題文から与えられていないので、

直径D[mm]を用いて断面積S[m2]を表します。

 S={(D×10-3)÷2}×{(D×10-3)÷2}×π 

   =(π×D2×10−6)÷4 ③

ーーーーーーーーーー

※ここでの注意点

ーその1

 直径Dについて、問題文の単位D[mm]と公式の単位[m]が異なるので

 単位を合わせるために変形している。

  D[mm]=D×10−3[m]

ーその2

 直径D[mm]を用いて断面積を表している。

  円の半径=円の直径D×10−3[m]÷2

  円断面積S:円の半径×円の半径×円周率π

ーーーーーーーーーー

②に③を代入すると

 ρ[Ω・m]=(R[Ω]×S[m2])÷L[m]

     =(R×S)÷L

     ={R×(π×D2×10−6)÷4}÷L

     =(R×π×D2)÷(4×L×106

となります。

選択肢1. 解答選択肢の画像

上記の計算より、誤りです。

選択肢2. 解答選択肢の画像

上記の計算より、誤りです。

選択肢3. 解答選択肢の画像

上記の計算より、正解です。

選択肢4. 解答選択肢の画像

上記の計算より、誤りです。

まとめ

ー導線の電気抵抗Rについて

 導線の断面積をS[m2]、長さをL[m]、抵抗率ρ[Ω・m]とすると、

   R=ρ×(L÷S) ①

 この公式が覚えにくい方は、ホースを流れる水を想像してみましょう。

 Rは水の流れにくさと考えると、

 ホース(導線)の、、、

  断面積が大きいほど、水が流れやすい(①式の分母Sが大きくなると、抵抗値Rは小さくなる)

  長さが長いほど、水が流れにくい(①式の分子Lが大きくなると、抵抗値Rは大きくなる)

 

ー単位について

 誤った単位で計算を進めると正解にたどり着くことができません。

 大抵、選択肢の中に誤った単位で計算すると導かれる値が含まれています。

 問題文をよく読んでから解きましょう。

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