クレーン・デリック運転士 過去問
平成31年(2019年)4月
問7 (クレーン及びデリックに関する知識 問7)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 平成31年(2019年)4月 問7(クレーン及びデリックに関する知識 問7) (訂正依頼・報告はこちら)
- ワイヤロープの点検で直径を測定する場合は、フックブロックのシーブを通過する頻度が高い部分を避け、エコライザシーブの下方1m程度の位置で行う。
- 潤滑油としてギヤ油を用いた減速機箱は、箱内が密封されているので、油の交換は不要である。
- 軸受へのグリースの給油は、転がり軸受では毎日1回程度、平軸受(滑り軸受)では6か月に1回程度行う。
- ワイヤロープには、ロープ専用のマシン油を塗布する。
- 給油装置は、配管の穴あき、詰まりなどにより給油されないことがあるので、給油部分から古い油が押し出されていることなどの状態により、新油が給油されていることを確認する。
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この過去問の解説 (3件)
01
ワイヤロープの点検で直径を測定する場合は、フックブロックのシーブを通過する頻度が高い部分を重点的に行います。
2 .誤りです。
潤滑油としてギヤ油を用いた減速機箱は、定期的に点検を行い、油の量や状態に異常が見られた場合は、新しい油との交換が必要です。
3 . 誤りです。
軸受へのグリースの給油は、平軸受(滑り軸受)では毎日1回程度、転がり軸受では6か月に1回程度行う必要があります。
4 . 誤りです。
ワイヤロープには、ロープ専用のグリースを塗布します。
5 .正しいです。
給油装置は、配管の穴あき、詰まりなどにより給油されないことがあります。
給油部分から古い油が押し出されていることなどの状態を目で見て、新油が給油されていることを確認します。
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02
クレーンの給油や点検に関する問題です。
クレーンを扱う際に点検は必須となり、この点検などを怠るとクレーンの故障などにもつながるので、忘れないようにしましょう。
ワイヤロープの点検で直径を測定する場合は、フックブロックのシーブを通過する頻度が高い部分を避けるのではなく、頻度が高い部分を中心に測定します。
潤滑油としてギヤ油を用いた減速機箱は、箱内が密封に関係なく定期的に油の交換は必要となります。
記述が逆になっており、平軸受(滑り軸受)は毎日、転がり軸受は半年に1回となります。
ワイヤロープには、ロープ専用のマシン油ではなく専用グリースを使用して塗布します。
正しい記述です。
給油装置は、配管の穴あきや詰まりなどにより給油されないことがたまにあるので、給油部分から古い油が押し出されていることなどの状態を確認して新油が給油されていることを確認します。
給油については車のオイルと同じようなイメージで、あまり交換しないと劣化につながるので、しっかり点検や給油を行うようにしましょう。
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03
クレーンの安全かつ円滑な運転を維持するためには、定期的な給油と点検作業が欠かせません。給油のタイミングや方法、点検時の注意点などを正しく理解しておくことが、クレーンの故障や事故の予防に直結します。
不適切な記述です。ワイヤロープの直径は、最も摩耗しやすい部分で測定する必要があるため、頻繁にシーブを通る部分やフックブロック周辺など、使用頻度の高い箇所で測定するのが原則です。エコライザシーブの下部など、摩耗の少ない箇所は点検に適していません。
不適切な記述です。ギヤ油を使用する減速機でも、定期的なオイル交換は必要です。密封されていても、酸化や汚れ、粘度低下などの劣化は避けられないため、「交換不要」は誤りです。
不適切な記述です。転がり軸受へのグリース給油は、使用頻度や環境によりますが、通常毎日行うものではありません。また、平軸受(滑り軸受)では、摩耗が激しいため通常はより頻繁に給油が必要で、「6か月に1回程度」は少なすぎます。
不適切な記述です。ワイヤロープに塗布する油は、ロープ専用の防錆・潤滑油(専用グリース)であり、「マシン油(機械油)」は粘度が低すぎて、潤滑や防錆効果が不十分です。そのため「マシン油を塗布する」という記述は不適切です。
適切な記述です。自動給油装置を使用している場合でも、配管の詰まりや破損により給油が正常に行われない場合があります。そのため、給油ポイントから古い油が押し出されていることを確認することで、確実に新しい油が届いているかを判断するのは重要で、実務的にも正しい点検方法です。
クレーンの安全性と性能を維持するためには、適切な給油と点検が欠かせません。特に自動給油装置に頼るだけでなく、実際に給油が行われているかを目視や状態で確認する意識が重要です。また、ワイヤロープや軸受の点検・給油は、正しい場所・時期・方法を守って行うことが、長期的な設備の保全につながります。
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