クレーン・デリック運転士 過去問
平成31年(2019年)4月
問6 (クレーン及びデリックに関する知識 問6)
問題文
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問題
クレーン・デリック運転士試験 平成31年(2019年)4月 問6(クレーン及びデリックに関する知識 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
- 電動油圧押上機ブレーキは、油圧により押上げ力を得て制動を行い、ばねの復元力によって制動力を解除する。
- 電磁ディスクブレーキは、ディスクが過熱しやすく、装置全体を小型化しにくい。
- 電磁式バンドブレーキは、ブレーキドラムの周りにバンドを巻き付け、電磁石に電流を通じることにより締め付けて制動する。
- 足踏み油圧式ディスクブレーキは、油圧シリンダ、ブレーキピストン及びこれらをつなぐ配管などに油漏れや空気の混入があると、制動力が生じなくなることがある。
- 巻上装置及び起伏装置のブレーキは、定格荷重に相当する荷重の荷をつった場合における当該装置のトルクの値の1.2倍の制動力を持つものでなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
電動油圧押上機ブレーキは、ばねの力によって制動を行い、油圧によって押上げ力を得て制動を解除します。
2 .誤りです。
電磁ディスクブレーキは、ディスクの冷却効果がよく、装置全体を小型化しやすいのが特徴です。
3 . 誤りです。
電磁式バンドブレーキは、ブレーキドラムの周りにバンドを巻き付け、バンドを締め付けて制動します。
電磁石に電流を通じることにより制動力が解放されます。
4 . 正しいです。
足踏み油圧式ディスクブレーキは、油圧シリンダ、ブレーキピストン及びこれらをつなぐ配管などに油漏れや空気の混入があると、制動力が生じなくなることがあります。
5 .誤りです。
巻上装置及び起伏装置のブレーキは、定格荷重に相当する荷重の荷をつった場合における当該装置のトルクの値の1.5倍の制動力を持つものでなければなりません。
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02
クレーンのブレーキに関する問題です。
この問題も災害に直結する重要な内容なので、しっかり理解しておきましょう。
記述が逆になっており、電動油圧押上機ブレーキは、油圧により押上げ力を得るのではなくばねの復元力で制動を行い、ばねの復元力ではなく油圧によって制動力を解除します。
電磁ディスクブレーキは、ディスクを冷却しやすいブレーキになっており、装置全体を小型化しやすいのが特徴です。
電磁式バンドブレーキは、ブレーキドラムの周りにバンドを巻き付け、電磁石に電流を通じることにより締め付けて制動するのではなく、制動力を開放するものとなります。
正しい記述です。
足踏み油圧式ディスクブレーキは、油圧シリンダ、ブレーキピストン及びこれらをつなぐ配管などに油漏れや空気の混入などが入ると、場合によっては制動力が生じなくなることがあります。
巻上装置及び起伏装置のブレーキは、定格荷重に相当する荷重の荷をつった場合における当該装置のトルクの値の1.2倍ではなく1.5倍の制動力を持つものでなければいけません。
クレーンのブレーキに関する内容は、冒頭でも伝えましたが、非常に重要なので頭に入れておきましょう。
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03
クレーンの安全な運転には、確実な制動を行うためのブレーキ装置の理解が不可欠です。ブレーキの種類ごとに作動原理や特徴が異なり、それぞれの機能や構造を正しく把握しておくことが、日常の点検やトラブル時の対応に役立ちます。
不適切な記述です。電動油圧押上機ブレーキは、電動油圧で押し上げて制動を解除し、ばねの力で制動を行う仕組みです。この選択肢は作動と解除の力が逆に説明されており誤りです。
不適切な記述です。電磁ディスクブレーキは、ディスクが比較的コンパクトで高い制動力を小型で実現できるのが特徴です。したがって「装置全体を小型化しにくい」という記述は不正確です。
不適切な記述です。電磁式バンドブレーキは、ばね力でブレーキをかけ、電磁石によってブレーキを解除する方式が一般的です。この選択肢は作用の方向が逆になっており誤りです。
適切な記述です。足踏み油圧式ディスクブレーキは、ペダルを踏むことで油圧を発生させて制動力を得る構造です。そのため、油圧系統に油漏れや空気の混入があると、必要な圧力が得られず、制動力が失われる可能性があるため、定期的な点検と整備が重要です。
不適切な記述です。クレーンの巻上装置及び起伏装置のブレーキは、定格荷重に対して1.5倍以上の制動力が求められています。1.2倍という記述は基準を下回っており不正確です。
クレーンに搭載されるブレーキには多様な種類があり、それぞれの作動原理や制動特性、弱点を正しく理解することが、事故防止と機器の適切な運用に直結します。特に油圧式のように外的要因(油漏れ、空気混入)で制動力が左右される装置には、日常の点検と保守が非常に重要です。
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