クレーン・デリック運転士の過去問
令和2年(2020年)4月
クレーン及びデリックに関する知識 問1

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和2年(2020年)4月 クレーン及びデリックに関する知識 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンのトロリ及び作動装置に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • クラブトロリの横行装置には、電磁ブレーキや電動油圧押上機ブレーキが用いられるが、屋内に設置される横行速度の遅いものなどでは、ブレーキを設けないものもある。
  • 天井クレーンの一電動機式走行装置は、片側のサドルに電動機と減速装置を備え、電動機側の走行車輪のみを駆動する。
  • ジブクレーンの起伏装置には、ジブが安全・確実に保持されるよう、電動機軸又はドラム外周に、制動用又は保持用ブレーキが取り付けられている。
  • ジブクレーンなどの旋回装置の旋回方式には、センターポスト方式、旋回環方式などがある。
  • ホイストは、電動機、減速装置、巻上げドラム、ブレーキなどを小型のケーシング内に収めたもので、巻上装置と横行装置が一体化されている。

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この過去問の解説 (2件)

01

適切でないものは「天井クレーンの一電動機式走行装置は、片側のサドルに電動機と減速装置を備え、電動機側の走行車輪のみを駆動する。」です。

選択肢1. クラブトロリの横行装置には、電磁ブレーキや電動油圧押上機ブレーキが用いられるが、屋内に設置される横行速度の遅いものなどでは、ブレーキを設けないものもある。

屋内に設置される横行速度の遅いものなどでは、ブレーキを設けないものもあります。

選択肢2. 天井クレーンの一電動機式走行装置は、片側のサドルに電動機と減速装置を備え、電動機側の走行車輪のみを駆動する。

天井クレーンの一電動機式走行装置は車輪軸を回転させ、両側の車輪を駆動させて走行しています。

選択肢3. ジブクレーンの起伏装置には、ジブが安全・確実に保持されるよう、電動機軸又はドラム外周に、制動用又は保持用ブレーキが取り付けられている。

ジブクレーンの起伏装置にはジブが安全かつ確実に作動するように保持用ブレーキが取り付けられています。

選択肢4. ジブクレーンなどの旋回装置の旋回方式には、センターポスト方式、旋回環方式などがある。

ジブクレーンなどの旋回装置の旋回方式には、センターポスト方式、旋回環方式が含まれています。

選択肢5. ホイストは、電動機、減速装置、巻上げドラム、ブレーキなどを小型のケーシング内に収めたもので、巻上装置と横行装置が一体化されている。

ホイストは電動機、減速装置、巻上げドラム、ブレーキなどを小型のケーシング内に収めた巻き上げ、巻き下げ装置のことを言います。

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02

正解は2です。

選択肢1. クラブトロリの横行装置には、電磁ブレーキや電動油圧押上機ブレーキが用いられるが、屋内に設置される横行速度の遅いものなどでは、ブレーキを設けないものもある。

適切です。

屋内に設置される横行速度の遅いものなどでは、ブレーキの取り付けが義務付けられていません。

そのため、横行にブレーキを設けていないクレーンもあります。

選択肢2. 天井クレーンの一電動機式走行装置は、片側のサドルに電動機と減速装置を備え、電動機側の走行車輪のみを駆動する。

適切ではありません。

一電動機式走行装置は、ガーダーの中央付近に電動機と減速装置を備えています。

電動機が減速機を介して走行車輪のみを駆動しています。

選択肢3. ジブクレーンの起伏装置には、ジブが安全・確実に保持されるよう、電動機軸又はドラム外周に、制動用又は保持用ブレーキが取り付けられている。

適切です。

起伏装置には、電動機軸又はドラム外周に取り付けられている制動用又は保持用ブレーキによって、 ジブを安全・確実に保持することができています。

選択肢4. ジブクレーンなどの旋回装置の旋回方式には、センターポスト方式、旋回環方式などがある。

適切です。

旋回装置の旋回方式には、センターポスト方式、旋回環方式などがあります。

選択肢5. ホイストは、電動機、減速装置、巻上げドラム、ブレーキなどを小型のケーシング内に収めたもので、巻上装置と横行装置が一体化されている。

適切です。

ホイストは、1つの小型のケーシング内に、電動機、減速装置、巻上げドラム、ブレーキなどがまとめて収められている巻上装置に、横行装置が一体化されています。

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