クレーン・デリック運転士の過去問
令和3年(2021年)4月
原動機及び電気に関する知識 問21
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問題
クレーン・デリック運転士試験 令和3年(2021年)4月 原動機及び電気に関する知識 問21 (訂正依頼・報告はこちら)
電気に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
- 交流は、整流器で直流に変換できるが、得られた直流は完全に平滑ではなく波が多少残るため、脈流と呼ばれる。
- 電動機は、電気エネルギーを機械力に変換する機能を持っている。
- 工場の動力用電源には、一般に、200V級又は400V級の三相交流が使用されている。
- 発電所から変電所までは、特別高圧で電力が送られている。
- 電力として配電される交流は、同一地域内であっても家庭用と工場の動力用では電圧及び周波数が異なっている。
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この過去問の解説 (2件)
01
選択肢1は正しいです。
交流を整流器で直流に変換した電流は、流れる方向が一定になりますが、完全に平滑にはならず波が残るため、脈流と呼ばれます。
選択肢2は正しいです。
電動機はモーターとも呼ばれ、電気エネルギーを回転運動などの機械エネルギーに変換することができます。
選択肢3は正しいです。
一般的に、工場の動力用電源には三相200Vまたは三相400Vが使用されています。
国内の工場では200Vが主流ですが、海外の工場では400Vが主流となっています。
選択肢4は正しいです。
発電所から変電所を経由し、家庭や工場などの需要家のもとに送電される電力は、電圧の高さによって「低圧」「高圧」「特別高圧」の3種類に分類されています。
このうち、発電所から変電所までは、特別高圧で電力が送られています。
選択肢5は誤りです。
国内で電力として配電される交流の周波数は、東日本では50Hz、西日本では60Hzと決められいます。
選択肢文では、「家庭用と工場の動力用では電圧及び周波数が異なる」と記述されていますが、周波数は同一地域であれば同じなので、誤りです。
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02
答えは(5)です。
解説
1.「交流は、整流器で直流に変換できるが、得られた直流は完全に平滑ではなく波が多少残るため、脈流と呼ばれる。」は正しいです。
交流を整流器で直流に変換した電流は、完全に平滑にはならず波が残り、脈流と呼ばれています。
2.「電動機は、電気エネルギーを機械力に変換する機能を持っている。」は正しいです。
電動機は、電気エネルギーを回転運動等の機械エネルギーに変換する能力があります。
3.「工場の動力用電源には、一般に、200V級又は400V級の三相交流が使用されている。」は正しいです。
一般的に、プラントの動力用電源には三相200Vまたは三相400Vが使われています。
4.「発電所から変電所までは、特別高圧で電力が送られている。」は正しいです。
電力損失を減らすため、発電所から変電所までは、特別高圧で送電されています。
5.「電力として配電される交流は、同一地域内であっても家庭用と工場の動力用では電圧及び周波数が異なっている。」は誤りです。
電圧は家庭用と工場の動力用途では異なりますが、周波数は同一地域であれば同じです。
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