クレーン・デリック運転士の過去問
令和3年(2021年)4月
原動機及び電気に関する知識 問25

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和3年(2021年)4月 原動機及び電気に関する知識 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの給電装置に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • すくい上げ式のトロリ線給電は、がいしでトロリ線を支え、集電子でトロリ線をすくい上げて集電する。
  • キャブタイヤケーブル給電には、カーテン式、ケーブル巻取式、特殊チェーン式などがある。
  • パンタグラフのホイール式やシュー式の集電子の材質には、磁器、砲金、特殊合金などが用いられる。
  • トロリ線給電のうちトロリダクト方式のものは、ダクト内に平銅バーなどを絶縁物を介して取り付け、その内部をトロリシューが移動して集電する。
  • スリップリング給電には、固定側のリングと回転側の集電子で構成されるものや、回転側のリングと固定側の集電子で構成されるものがある。

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この過去問の解説 (2件)

01

選択肢1は正しいです。

すくい上げ式のトロリ線給電は、絶縁体である「がいし」でトロリ線を支え、集電子でトロリ線をすくい上げて集電する仕組みで、一般的に小容量のクレーンに用いられています。

選択肢2は正しいです。

キャブタイヤケーブル給電は、導体が天然ゴム等で完全に覆われており、安全性の高い給電方式です。

キャブタイヤケーブル給電には、カーテン式・ケーブル巻取式・特殊チェーン式(リンクチェーン式)などがあります。

選択肢3は誤りです。

パンタグラフのホイール式やシュー式の集電子の材質には、砲金・カーボン・特殊合金などが用いられています。

選択肢文では、磁器・砲金・特殊合金となっていますが、磁器は用いられていないので誤りです。

選択肢4は正しいです。

トロリダクト方式は、金属製のダクト内をトロリシューが移動して集電する仕組みで、集電部分が絶縁物で挟まれており、充電部の露出が少なく安全性の高い方式です。

選択肢5は正しいです。

スリップリング給電は、クレーンの旋回体など回転する部分に給電するための方式です。

リングと集電子の接触によって給電する仕組みで、固定側にリング・回転側に集電子という構成もあれば、逆に回転側にリング・固定側に集電子という構成もあります。

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02

答えは(3)です。

解説

1.「すくい上げ式のトロリ線給電は、がいしでトロリ線を支え、集電子でトロリ線をすくい上げて集電する。」は正しいです。

すくい上げ式のトロリ線給電は、絶縁体のがいしでトロリ線を支え、集電子でトロリ線をすくい上げて集電する仕組みとなっています。

2.「キャブタイヤケーブル給電には、カーテン式、ケーブル巻取式、特殊チェーン式などがある。」は正しいです。

3.「パンタグラフのホイール式やシュー式の集電子の材質には、磁器、砲金、特殊合金などが用いられる。」は誤りです。

パンタグラフのホイール式やシュー式の集電子の材質には、砲金・カーボン・特殊合金などが用いられています。磁器は用いられません。

4.「トロリ線給電のうちトロリダクト方式のものは、ダクト内に平銅バーなどを絶縁物を介して取り付け、その内部をトロリシューが移動して集電する。」は正しいです。

5.「スリップリング給電には、固定側のリングと回転側の集電子で構成されるものや、回転側のリングと固定側の集電子で構成されるものがある。」は正しいです。

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