クレーン・デリック運転士の過去問
令和4年(2022年)10月
原動機及び電気に関する知識 問9

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和4年(2022年)10月 原動機及び電気に関する知識 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

クレーンの電気機器の故障の原因などに関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、回路が短絡していることが挙げられる。
  • 電動機がうなるが起動しない場合の原因の一つとして、負荷が大き過ぎることが挙げられる。
  • 三相誘導電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、一次側電源回路の三相の配線のうち2線が断線していることが挙げられる。
  • 電動機が停止しない場合の原因の一つとして、電磁接触器の主接点が溶着していることが挙げられる。
  • 集電装置の火花が激しい場合の原因の一つとして、集電子が摩耗していることが挙げられる。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、クレーンの電気機器に関する故障の原因について正誤を判断します。適切でない記述を特定することが求められます。

選択肢1. 過電流継電器が作動する場合の原因の一つとして、回路が短絡していることが挙げられる。

この記述は正しいです。過電流継電器は、回路に過大な電流が流れると作動します。その原因として短絡(ショート回路)が挙げられるのは適切です。

選択肢2. 電動機がうなるが起動しない場合の原因の一つとして、負荷が大き過ぎることが挙げられる。

この記述は正しいです。 電動機が「うなる」現象は、負荷が大きすぎて回転子が動かない場合に発生する典型的な症状です。他にも、電源電圧不足や回路異常が原因となることがありますが、この記述は適切です。

選択肢3. 三相誘導電動機が起動した後、回転数が上がらない場合の原因の一つとして、一次側電源回路の三相の配線のうち2線が断線していることが挙げられる。

この記述は誤りです。 一次側の三相配線で2線が断線している場合、電動機は起動自体ができません。この状況では回転磁界が正 しく生成されないため、起動後に回転数が上がらないという状況にはならず、この記述は不適切です。

選択肢4. 電動機が停止しない場合の原因の一つとして、電磁接触器の主接点が溶着していることが挙げられる。

この記述は正しいです。 電磁接触器の主接点が溶着すると、回路が開かないため電動機が停止しなくなることがあります。この現象は実際の故障原因としてよく見られます。

選択肢5. 集電装置の火花が激しい場合の原因の一つとして、集電子が摩耗していることが挙げられる。

この記述は正しいです。 集電装置の火花が激しい場合、集電子の摩耗や不適切な接触が原因となることがあります。この記述は適切です。

まとめ

この問題では、電気機器の故障に関する正しい知識が問われています。選択肢3が不適切な記述であり、他の選択肢は適切です。電動機の故障原因を正確に把握することで、迅速なトラブルシューティングが可能となりま す。

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