クレーン・デリック運転士の過去問
令和5年(2023年)4月
関係法令 問9

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問題

クレーン・デリック運転士試験 令和5年(2023年)4月 関係法令 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

デリックの自主検査及び点検に関する記述として、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
  • 1年以内ごとに1回行う定期自主検査においては、原則として、定格荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならない。
  • 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、フック、グラブバケット等のつり具の損傷の有無について検査を行わなければならない。
  • 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を、デリック検査証に記録しなければならない。
  • 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始する際に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。
  • 作業開始前の点検においては、ワイヤロープが通っている箇所の状態について点検を行わなければならない。

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この過去問の解説 (1件)

01

誤っているものは「定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を、デリック検査証に記録しなければならない」です。

選択肢1. 1年以内ごとに1回行う定期自主検査においては、原則として、定格荷重に相当する荷重の荷をつって行う荷重試験を実施しなければならない。

この記述は正しいです。
1年以内ごとに行う定期自主検査では、デリックが安全に作動するかどうかを確認するために、定格荷重に相当する荷重を用いて荷重試験を行う必要があります。

選択肢2. 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査においては、フック、グラブバケット等のつり具の損傷の有無について検査を行わなければならない。

この記述は正しいです。
1か月ごとの定期自主検査では、つり具の損傷や異常が作業の安全性に直接影響を及ぼすため、必ず検査項目に含めることが求められています。

選択肢3. 定期自主検査を行ったときは、当該自主検査結果を、デリック検査証に記録しなければならない。

この記述は誤りです。
定期自主検査の結果は自主検査記録簿に記録して保存する義務がありますが、デリック検査証に記録する必要はありません。デリック検査証は、所定の検査に合格したことを示す証明書であり、記録の目的が異なります。

選択肢4. 1か月をこえる期間使用せず、当該期間中に1か月以内ごとに1回行う定期自主検査を実施しなかったデリックについては、その使用を再び開始する際に、所定の事項について自主検査を行わなければならない。

この記述は正しいです。
長期間使用していなかったデリックを再使用する際は、安全確認のために自主検査を実施することが義務付けられています。

選択肢5. 作業開始前の点検においては、ワイヤロープが通っている箇所の状態について点検を行わなければならない。

この記述は正しいです。
作業開始前の点検では、ワイヤロープの状態や損傷が安全な使用に影響を与えるため、これを点検項目に含めることが求められています。

まとめ

定期自主検査の記録は検査記録簿に残す必要があり、デリック検査証に記録する義務はありません。1年以内の定期自主検査では荷重試験を含む検査が必須です。

使用前点検や長期間使用しなかった場合の再検査では、ワイヤロープやつり具の状態確認が重要です。法令に基づく正確な手続きや点検項目を把握し、安全な運用を徹底することが求められます。

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