クレーン・デリック運転士の過去問
令和5年(2023年)4月
原動機及び電気に関する知識 問2

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

クレーン・デリック運転士試験 令和5年(2023年)4月 原動機及び電気に関する知識 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

電圧、電流、抵抗及び電力に関する記述として、適切でないものは次のうちどれか。
  • 抵抗を直列につないだときの合成抵抗の値は、個々の抵抗の値のどれよりも大きい。
  • 導体でできた円形断面の電線の場合、断面の直径が同じまま長さが2倍になると抵抗の値は2倍になり、長さが同じまま断面の直径が2倍になると抵抗の値は4分の1になる。
  • 抵抗の単位はオーム(Ω)で、1000000Ωは1MΩとも表す。
  • 回路の抵抗が同じ場合、回路に流れる電流が大きいほど回路が消費する電力は大きくなる。
  • 回路に流れる電流の大きさは、回路の抵抗に比例し、回路にかかる電圧に反比例する。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

電圧、電流、抵抗、電力に関する基本的な物理法則や計算原則に基づき、それぞれの記述が正しいかどうかを 検討します。以下に各選択肢を詳しく解説します。

選択肢1. 抵抗を直列につないだときの合成抵抗の値は、個々の抵抗の値のどれよりも大きい。

この記述は正しいです。

抵抗を直列につないだ場合、合成抵抗は各抵抗の値を単純に足した値となります。そのため、合成抵抗の値は 常に各抵抗値の中で最も大きい値を超えることになります。この記述は適切です。

選択肢2. 導体でできた円形断面の電線の場合、断面の直径が同じまま長さが2倍になると抵抗の値は2倍になり、長さが同じまま断面の直径が2倍になると抵抗の値は4分の1になる。

この記述は正しいです。 

導体の抵抗は以下の式で表されます: R=p L/A ここで、 Pは抵抗率、 Lは導体の長さ、 Aは断面積です。 長さを2倍にすると、抵抗も2倍になります。 断面の直径が2倍になると、断面積はπ(d/2)2乗に比例するため4倍になります。その結果、抵抗は1/4になります。したがって、この記述は正しいです。

選択肢3. 抵抗の単位はオーム(Ω)で、1000000Ωは1MΩとも表す。

この記述は正しいです。 

抵抗の単位はオーム(Ω)であり、1MΩ(メガオーム)は1000000Ωを意味します。この記述は適切です。

選択肢4. 回路の抵抗が同じ場合、回路に流れる電流が大きいほど回路が消費する電力は大きくなる。

この記述は正しいです。 

回路の抵抗が一定の場合、電流が増加すれば、消費電力も増加します。消費電力は以下の式で表されます: P=I2乗R ここで、I は電流、Rは抵抗です。電流が大きくなるほど、消費する電力も増大します。

選択肢5. 回路に流れる電流の大きさは、回路の抵抗に比例し、回路にかかる電圧に反比例する。

この記述は誤りです。
オームの法則に基づき、回路に流れる電流は次のように表されます:I=V/R
ここで、Iは電流、Vは電圧Rは抵抗です。
電流は抵抗に反比例し、電圧に比例します。この記述では「抵抗に比例し、電圧に反比例する」となっており、オームの法則と逆の関係を示しているため誤りです。 

まとめ

適切でない記述は選択肢5です。 電流は抵抗に反比例し、電圧に比例します。この選択肢はオームの法則に反するため誤りです。他の選択肢はすべて正しい記述です。

参考になった数0