クレーン・デリック運転士 過去問
令和7年（2025年）4月
問9 (クレーン及びデリックに関する知識 問9)

正しい記述です。

みぞ付きでないドラムにワイヤロープを重ね巻きにするデリックは、ワイヤロープのフリートアングルが制限されています。

正しい記述です。

ウインチを用いるデリックでは、作業中に停電になったときは、ブレーキに歯止め又は止め金を掛け、クラッチを外し、スイッチを切って通電を待ちます。

正しい記述です。

旋回するブームを有するデリックは、旋回範囲の限界を超えて旋回させると、旋回用ワイヤロープの切断などの事故を引き起こすことになるので注意が必要です。

正しい記述です。

つり荷から玉掛け用ワイヤロープを引き抜く際、デリックの巻上げ動作で引き抜くと、玉掛け用ワイヤロープが荷に引っ掛かり、荷崩れを引き起こすおそれがあるのでやってはいけません。

構造上、巻過防止装置を備えることができないデリックの場合は、ドラムではなくワイヤロープ自体に目印を付けて巻過ぎを防止します。

適切です。
フリートアングル（ロープがドラムに入る角度）は過大だと片寄りやロープ傷みを招くため制限して運用します。みぞ無し・多層巻では特に管理が必要です。

適切です。
停電時は機械的に荷を保持し、誤通電防止のためスイッチは切るのが基本です。クラッチは動力伝達を遮断して不意作動を防ぎます。

適切です。
限界を越えるとロープの引っ張り過ぎや当たりが発生し、切断やガイド破損につながります。限界表示・ストッパの順守が必須です。

適切です。
巻上げで無理に引き抜くと荷の角に引っ掛かって姿勢が崩れ、荷崩れや跳ねにつながります。十分に弛みを作って手元で抜くのが安全です。

誤った記述です。
目視が難しいドラムではなく、巻き過ぎ防止装置の無いクレーンと同様にワイヤーロープに目印をつけます。