Kathy Ashton さんの病院 New Port Children’s hospital では
新たな小児診察室を作りたいので,
Rodger さんに寄付を依頼しました。
① … and due to lack of space and medical professionals as well as inadequate resources, we often have to spend a lot of time and effort to make sure that every ---( 1 )--- is treated
前述の通り,このメールは
小児診察室設立のための寄付のお願いであり,
As you know(ご存じの通り)のあとは,
「多くの患者〔患児〕が当院の医師により治療を受けられるのを
待っています」
と続いていますので,抜粋部は,
「…が,不適切なリソース〔資源〕はもとより
場所と医療従事者の不足のため,全ての患者〔患児〕が治療を確実に
受けられるように多くの時間と努力を割かなければならないことが
しばしばございます」
とすれば,文脈に沿った内容になります。
したがって,空欄 ---( 1 )--- には patients(1.)か patient(2.)の
いずれかを入れればいいということになりますが,
空欄の直前にある every は単数の名詞を修飾する単語 なので,
【2】番 の単数形 patient が正解と判断します。
patient は名詞としては「患者」の意味ですが,
形容詞としては「辛抱強い」の意味になり,
形容詞 patient の名詞形が patience(我慢強さ,忍耐;4.)です。
participant(3.)は「参加者」という意味もありますが,
医療・学術関係では特に「被験者(治験の参加者)」という意味で使います。
本メールは治験については一切書かれていないので,
この単語を選ぶことのないようにしましょう。
② which can sometimes delay the treatment due to the ---( 2 )--- number of patients
この抜粋部には非制限用法の which が使われています。
先行詞は直前までの部分である
to make sure that every patient is treated でしょう,多分。
そして,前に出てきた a large number of patient(大勢の患者)を
受けたのが the ---( 2 )--- number of patients であり,抜粋部は
「患者〔患児〕の数が多いので,確実に患者〔患児〕1人1人に
治療を施そうとすると,治療に遅れが生じることが時折ございます」
という意味にすれば,話がつながります。「数の多さ」は,
large を使って the large number of … とすれば表現できます。
【7】番 が正解です。
ちなみに,a〔large〕number of ~ で「多数の~」,
反対に a small number of ~ で「少数の」,
the number of ~ で「~の数」であることは覚えておきましょう。
kind(5.)は形容詞としては「親切な」という意味ですが,
名詞としては「種類」という意味で使われます。
no(8.)は形容詞で「1つも~ない」。
[×] the no number のように,the のあとに no が来ることは
あり得ないので,注意してください。
③ a new children’s clinic where patients will be provided not only with the required care, diagnosis and treatment ---( 3 )--- with a proper waiting area
not only があるということは,
not only A but also B(AだけでなくBも)が使われているのでは?
と反射的に予測します。実際に but also を
空欄 ---( 3 )--- に放り込んでみると
「患者〔患児〕に必要なケア,診断および治療だけでなく,
適切な待合スペースが提供されることとなる新しい小児科診療室」
という意味となり,内容的に問題ありません。
ただ,選択肢には but はあっても but also はありません。
実は,このイディオムでは also は省略可能 なのです。
ということで,【12】番 but が正解です。
なお,この抜粋部では provide O with ~(Oに~を提供する)が
受動態(受け身)の形で用いられています。
その他の選択肢については次の通り。
although(9.)または though は ‘逆接’ の接続詞です。
during(10.)は前置詞で「~の間じゅう」。
for(11.)は前置詞としては「~のために」「~の間」など
の意味で使われ,接続詞としては ‘補足的な理由’ を述べる際に
用いられます(~というのは…)。
<その他の注意点>
・solicitation 「懇願」
・on behalf of ~ 「~に代わって」「~を代表して」
・would like to do 「~したいと思う」(丁寧な言い方)
・wait to do 「~するのを待つ」
・make a donation to ~ 「~に寄付する」
・our efforts to create this new clinic
「この新しい診察室を設立する私たちの取り組み」
・administrators 「理事」
関連語として administration(行政,管理)を覚えておきましょう。