Bella Dekker さんがスタッフ一同(staff members)に宛てて書いた,
上級会計士(senior accountant)の Jonathan Chloe 氏が
退社するという内容の手紙〔メール〕です。
① to inform you about the ---(1)--- of our senior accountant Mr. Jonathan Chloe from this company
選択肢はいずれも動名詞で,以下の通りです。
1. entering ← enter(~に入る)
2. keeping ← keep(~を保つ,~をキープする)
3. living ← live(住む)
4. departing ← depart(辞める,去る)
この手紙〔メール〕の目的・内容や
from this company(この会社から)との相性を踏まえると,
【4】番 の departing を入れればいいと判断します。
なお,この抜粋部は次のように書き換えられます。
to inform you about Mr. Jonathan Chloe departing (from) this company
このように,動名詞の主語(ここでは Mr. Jonathan Chloe)は
動名詞の前に置くことが出来ます。depart には
自動詞・他動詞両方の用法があり,from はなくてもOKです。
さらに,次のように書き換えることが出来ます。
to inform you about Mr. Jonathan Chloe leaving this company
depart (from) ~ = leave ~ です。
抜粋部の訳:
「Jonathan Chloe 氏がこの会社を去ることについてあなたたちに
報告するために」
② Mr. Chloe is leaving this company ---(2)--- he is leaving the country to join his relatives in London.
---(2)--- の前は「Chloe 氏がこの会社を去ることになる」,
後ろは「ロンドンの親戚と合流するためにこの国を離れる」です。
(なお,ここの現在進行形は ‘未来の予定’ です。)したがって,
「ロンドンの親戚と合流するために,Chloe 氏がこの会社を
去ることになる。」
とすれば,意味の通じる文になります。与えられた選択肢のうち
‘理由’ を表すのに使うのは,
because of ~(5.)と because ~(6.)です。
両者の違いは because of ~ は前置詞句であり
~には名詞と名詞に当たる語句(代名詞や動名詞)が来るのに対し,
because ~ は接続詞で~には主語と述語動詞を伴う節が来ます。
ここでは,he is leaving … と
主語と述語動詞が伴う節が続いているので,
because を入れるのが適当と判断します。【6】番 が正解です。
although(7.)と but(8.)はいずれも ‘逆接’ の接続詞です。
③ a very ---(3)--- employee of this company
与えられた選択肢は動詞 dedicate(奉納する,献ずる)の
9. 原形(dedicate)
10. 動名詞・現在分詞形(dedicating)
11. 過去・過去分詞形(dedicated)
12. to 不定詞形(to dedicate)
です。抜粋部は,不定冠詞(a)と強めの副詞(very)のあとに
---(3)--- が来て,その後ろは名詞(employee)が続きます。
したがって ---(3)--- には形容詞が入ると予想されます。
実は,dedicated は「献身的な」「熱心な」という意味の
形容詞としても使われます。これを入れると,
「この会社の非常に献身的な従業員」
という,この手紙〔メール〕に適した表現になるので
【11】番 が正解だと分かります。
なお,形容詞 dedicated はdedicate の過去分詞が
形容詞として使われるようになったものです。
このような形容詞を「分詞形容詞」と呼びます。
(他には interesting,interested など色々あります!)
dedicate については dedicate oneself to ~(~に専念する)を
覚えておきましょう。
~には名詞等が来ます(不定詞ではありません)。
例)He dedicated himself to studying of genetics.
(彼は遺伝学の研究に専念しました。)
<その他の注意点>
・Most of you must have met him
(あなたたちの大半が彼と会ったことがあるに違いありません)
〈must have + 過去分詞〉は「~したに違いない」という意味で
‘過去のことに関する確信’ を表します。
・he … has always given his 100% to the welfare of the company
(彼はこの会社の繁栄のために常に彼の100%を出してくれました)
これは実はその前の,he is a very dedicated employee of this company
とほぼ同内容であり,言い換えです。
・Let’s make the last memories of Mr. Chloe happy in this company.
(Chloe 氏のこの会社での最後の思い出を楽しいものにしましょう。)
make O C(OをCにする),第5文型の文です。