あん摩マッサージ指圧師の過去問
第24回(2016年)
午前 問68
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第24回(2016年) 午前 問68 (訂正依頼・報告はこちら)
二次性高血圧の原因となる疾患はどれか。
- 褐色細胞腫
- バージャー病
- ラムゼイ ハント症候群
- 上大静脈症候群
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この過去問の解説 (3件)
01
正答 1
二次性高血圧を起こす疾患には
・腎実質性高血圧
・腎血管性高血圧
・クッシング症候群
・原発性アルドステロン症
・褐色細胞腫
・甲状腺機能亢進症
などがあります。
1 .褐色細胞腫
副腎髄質や傍神経節などのクロム親和性組織にできた腫瘍から多量のカテコールアミンを分泌する疾患です。
カテコールアミンにより交感神経が刺激され血管収縮、頻脈、心拍出量増加、高血圧などの症状が見られます。
2 .バージャー病
閉塞性血栓血管炎とも呼ばれ、四肢の末梢血管に閉塞をきたす疾患です。
・虚血症状(冷感、しびれ感、蒼白)
・間欠性跛行
・安静時疼痛
・潰瘍、 壊死
などの症状が見られます。
3 .ラムゼイ ハント症候群
帯状疱疹ウイルスが原因で引き起こされる末梢性の顔面神経麻痺です。
顔面神経麻痺の症状に加えて
・耳介の発赤・水疱形成
・耳痛、難聴、めまい
などが見られます。
4 .上大静脈症候群
上大静脈が圧迫、閉塞されることによって、顔面、頸部のうっ血、浮腫を生じる状態です。
肺癌、悪性リンパ腫、縦隔腫瘍、大動脈瘤などによって起こります。
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02
原因がはっきりしている高血圧は、
二次性高血圧といわれます。
褐色細胞腫は、
アドレナリンなどのカテコラミンを分泌する腫瘍です。
カテコラミンは高血圧の原因になりますので、
これが正解であると考えられます。
バージャー病は、四肢、特に下肢の動脈に、
閉塞性の血管全層炎を生じるものです。
末梢の冷感やしびれなどの症状がみられます。
ラムゼイ ハント症候群は、
水痘帯状疱疹ウイルスによって生じる
顔面神経麻痺です。
顔が動かしにくくなるなどのほか、
耳や口に水疱ができたり、
耳鳴りや難聴をともなったりすることもあります。
上大静脈症候群は、
上行大静脈が圧迫、閉塞されることにより、
顔面や頸部のうっ血、浮腫を生じるものです。
原因がはっきりしない高血圧は、
本態性高血圧とよばれます。
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03
1:褐色細胞腫は、副腎髄質や傍神経節などのクロム親和性組織から発生し、多量のカテコールアミンを分泌する腫瘍です。
症状は、高血圧、頭痛、発汗、高血糖、代謝亢進等があります。
(5H病とも言います)
2:バージャー病は、 閉塞性血栓血管炎とも呼ばれ、四肢の主幹動脈に閉塞性の血管全層炎をきたす疾患です。(発症原因は不明、男性患者が多いです。)
症状は、冷感、しびれ、痛み。進行すると、間欠性跛行、安静時疼痛、
虚血が高度になると、四肢に潰瘍、壊死を形成します。
3:ラムゼイハント症候群 は、水痘・帯状疱疹ウイルスが顔面神経に感染して起こります。
症状は、外耳道、耳介に疼痛を伴う疱疹あるいは発赤がみられ、顔面神経麻痺、内耳神経の症状(難聴、耳鳴り、眩暈)を生じます。
4:上大静脈症候群は、上大静脈の血流閉塞によって生じます。
症状は、呼吸困難、顔面浮腫、上肢浮腫、頭痛、嚥下困難などがみられます。
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