あん摩マッサージ指圧師の過去問
第24回(2016年)
午後 問10

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第24回(2016年) 午後 問10 (訂正依頼・報告はこちら)

脊髄損傷後に生じる合併症で最もよくみられるのはどれか。
  • 肝硬変
  • 膀胱結石
  • 慢性膵炎
  • 慢性閉塞性肺疾患

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この過去問の解説 (3件)

01

脊髄損傷は、

脊椎の骨折やずれによって

脊髄が損傷された状態です。

選択肢1. 肝硬変

肝硬変は、肝臓の慢性的な炎症により、

組織が繊維化して固くなっていく疾患です。

選択肢2. 膀胱結石

膀胱結石は、尿の成分が膀胱内で結晶化することにより

生じます。

脊髄損傷後には、排尿障害を伴うことも多く、

膀胱結石を生じる頻度が高いとされていますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢3. 慢性膵炎

慢性膵炎は、膵臓の正常な細胞が破壊され、

繊維に置き換わっていくものです。

選択肢4. 慢性閉塞性肺疾患

慢性閉塞性肺疾患は、

タバコの煙のような有害物質を

長期に渡り吸入していることで、

気管支の炎症や肺胞の破壊によって生じます。

まとめ

脊髄損傷の合併症には、

膀胱結石を含む泌尿器合併症や、

褥瘡などがあります。

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02

正答 2

脊髄損傷では導尿カテーテルを留置した場合の尿路感染で膀胱結石が発生しやすいとされます。

1.肝硬変は飲酒や肝炎ウイルス感染などが原因となります。

2.膀胱結石のほとんどは尿路感染症が原因です。

3.慢性膵炎はほとんどが飲酒が原因で
胆石や副甲状腺機能亢進による高カルシウム血症により起こる場合もあります。

4.慢性閉塞性肺疾患は喫煙が最も多い原因です。

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03

正解は2です。

脊髄損傷は、強い外力によって脊椎の脱臼骨折が起こり、それに伴って脊髄が損傷をうける病態です。
また、このような骨傷を伴わない非骨傷性脊髄損傷といわれるタイプの損傷があります。
受傷原因は、交通事故が最多です。

2:脊髄損傷の「二大合併症」は、褥創と尿路感染症です。
脊髄損傷患者は、排尿できない場合にカテーテル等を使って導尿を行います。
カテーテルを介して雑菌や異物が原因となり膀胱結石の発症率が高くなります。よって正解です。

1:肝硬変 3:慢性膵炎 4:慢性閉塞性肺疾患は、脊髄損傷の合併症ではありません。

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