あん摩マッサージ指圧師の過去問
第24回(2016年)
午後 問11

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第24回(2016年) 午後 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

下肢切断後の合併症で義足歩行訓練に有利に働くのはどれか。
  • 浮腫
  • 幻肢感覚
  • 血腫
  • 骨突出

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この過去問の解説 (3件)

01

下肢切断後の合併症には、

浮腫、幻肢感覚、血腫などがあります。

選択肢1. 浮腫

浮腫は、

皮下組織に余分な水分が貯留している状態です。

義足の装着に影響を及ぼしますので、

弾性包帯を使用するなどして予防します。

選択肢2. 幻肢感覚

幻肢感覚とは、

切断された下肢がまだ残っていると感じる状態です。

幻肢の感覚と一致すると、

義足歩行訓練がスムーズに進む場合がありますので、

これが正解であると考えられます。

選択肢3. 血腫

血腫は、

皮下で出血し血液が溜まった状態です。

血腫ができると、創の治りが遅れたり、

感染しやすくなったりしますので、

装具の装着に影響を及ぼします。

選択肢4. 骨突出

断端形成が進む過程で、

骨が突出する場合があり、

断端の皮膚トラブルや、

義足の不具合が生じることがあります。

まとめ

下肢切断は、

事故後や壊死などがある場合に行われます。

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02

正答 2

義肢の制作や歩行訓練の妨げになる切断の合併症には

・幻肢、幻肢痛
・断端浮腫
・断端神経腫
・断端皮膚の問題(骨突出含む)
・心理的社会的問題

があります。

1.断端の浮腫があると義肢の制作ができません。

2.幻肢感覚は義肢装着時の疑似感覚として利用できます。
一方義肢非装着時のADL低下や転倒のリスクと言った短所もあります。

3.4.断端皮膚に血腫や骨突出があれば義肢制作が困難となります。

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03

正解は2です。

2:幻肢感覚とは、切断後しばらくの間、失われた手足がまだ残っているような感覚が残ることです。幻肢と呼ばれ、大脳に残った体感覚と考えられており、義足歩行に有利に働きます。よって正解です。

1:浮腫、3:血腫、4:骨突出があると、義足が作製できないため誤りです。

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