あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午前 問29
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あん摩マッサージ指圧師
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この過去問の解説 (3件)
01
酸素濃度が上がる=重炭酸イオンが上がる=アルカリ性に傾く=呼吸を抑制
二酸化炭素濃度が上がる=水素イオン濃度が上がる=酸性に傾く=呼吸を促進
セットで覚えましょう。
へモグロビン濃度が上がるのは脱水症状や多血症などの時です。
酸素濃度が「下がる」と呼吸が促進されます。
水素イオン濃度が上がる=血中二酸化炭素濃度が上がる です。
二酸化炭素濃度を下げるために呼吸を促進し酸素を取り込もうとします。
重炭酸イオン濃度が上がる=水素イオン濃度が下がる です。
身体がアルカリ性に傾くと呼吸を抑制します。
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02
この呼吸リズムは体液(血液)、二酸化炭素分圧・酸素分圧・pHの変化によって調節されています。
この促進される体の状態とは、酸素分圧が低く、二酸化炭素分圧が高い状態である事、pHが酸性に近づいている状態などで起こります。
1 . へモグロビン
ヘモグロビンは肺から組織への酸素運搬に重要な役割を持っています。
2 . 酸素
酸素濃度上昇では、呼吸は促進されません。
3 . 水素イオン
血液中で二酸化炭素が血液と化学的に溶解するときに、重炭酸イオンと水素イオンに分かれます。
二酸化炭素 水 水素イオン 重炭酸イオン
CO2 + H2O ⇔ H2CO3 ⇔ H+ + HCO3-
この水素イオンが多くなると体液が酸性に傾きます。その場合呼吸促進によって二酸化炭素の排出が行われるため、正答となります。
4 . 重炭酸イオン
重炭酸イオンは二酸化炭素が血液と化学的に溶解したもので、血漿に存在しています。
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03
CO2 + H2O ⇔ H2CO3 ⇔ H+ + HCO3-
したがって、呼吸とはH+を体外に排出することで体内の酸塩基平衡を保つことに重要になります。
換気不足で体内にCO2が蓄積していくと、血液中のH+も上昇し、体液が酸性に傾きます。
この状態を呼吸性アシドーシスといいます。
呼吸性アシドーシスから抜け出すために、呼吸運動が促進されます。
1 ヘモグロビンは赤血球にある色素タンパクです。
O2と結合して組織に運搬する役割と同時に、各組織から肺へCO2を運搬する役割もあります。
結果的に、pHの緩衝作用があります。
2 酸素分圧減少、あるいは二酸化炭素分圧の上昇、pHの低下を感知すると、呼吸運動が促進されます。
これは、頸動脈小体、大動脈小体にある化学受容器が探知することで呼吸の調整が行われます。延髄にある化学受容器の呼吸調整系と区別して、末梢性化学受容器とも言います。
4 体内でCO2は血液中によく溶け、水と反応してH+を遊離します。
CO2 + H2O ⇔ H2CO3 ⇔ H+ + HCO3-
重炭酸イオン(HCO3-)の体内濃度が上がると、H+の減少につながります。
その結果、代謝性アルカローシスとなり呼吸レベルが低下します。
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