あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午前 問61

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午前 問61 (訂正依頼・報告はこちら)

肺癌の隣接臓器への浸潤により起こるのはどれか。
  • ダンピング症候群
  • ネフローゼ症候群
  • クッシング症候群
  • パンコースト症候群

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この過去問の解説 (3件)

01

選択肢の症状がどこの臓器で生じるか理解できていれば容易な問題です。

ダンピング:胃

ネフローゼ:腎臓

クッシング:副腎

パンコースト:肺尖

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02

肺尖部にできた肺癌は、腕神経叢、交換神経節、脈管などを圧迫して、上肢尺側の疼痛や運動麻痺、知覚障害をきたします。この状態をパンコースト症候群といいます。

選択肢1. ダンピング症候群

ダンピング症候群とは、胃切除したため、胃の貯留機能が低下し、摂取した食べ物が消化が不十分な状態で小腸に流入するために起こる病態のことです。

食後30分以内に発生する早期ダンピング症候群、食後2~3時間後に発生する後期ダンピング症候群とに分けられます。

早期ダンピング症候群では、腹痛、動悸、発汗、めまいなどの症状がみられます。

後期ダンピング症候群では、動悸、冷や汗、めまい、失神、脱力などの症状がみられます。

選択肢2. ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群は、糸球体疾患に伴う症候群の一つであり、尿中に大量の蛋白尿が排出されることで、浮腫や低アルブミン血症を引き起こします。

選択肢3. クッシング症候群

クッシング症候群は副腎皮質の機能亢進症でみられるものであり、中心性肥満や満月様顔貌やバッファローハンプなどの症状がみられます。

選択肢4. パンコースト症候群

パンコースト症候群とは、肺尖部の癌により腕神経叢の圧迫で上肢痛やしびれ、運動麻痺、脈管の圧迫による上肢の浮腫などがみられるものを言います。なので、これが正解であると考えられます。

まとめ

癌が発生する部位によっては、他の組織を圧迫するために様々な症状が出現することがあります。腕神経叢の圧迫による上肢痛、頚部交換神経節の圧迫によるホルネル徴候などの症状が出現します。

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03

肺尖部にできた肺癌が浸潤し、上腕神経・頚部交感神経を圧迫しホルネル症候群(病側び眼球狭小、眼球陥凹)を呈します。

1.ダンピング症候群
  ダンピング症候群は胃切除後にあらわれる合併症です。
  早期ダンピング症候群:食後に悪心、冷汗、動悸、脱力感、腹痛、下痢など
  後期ダンピング症候群:食後の低血糖症状

2.ネフローゼ症候群
  ネフローゼ症候群は腎疾患による一次性と、糖尿病や膠原病から二次性に発症するものがあります。
  浮腫が特徴で、乏尿、全身倦怠感、食欲不振などがみられます。

3.クッシング症候群
  クッシング症候群は副腎皮質機能亢進症によるものが主です。
  「中心性肥満・満月様顔貌(ムーンフェイス)・水牛様脂肪沈着(バッファローハンプ)」がみられます。

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