あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午前 問68
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午前 問68 (訂正依頼・報告はこちら)
高血圧症について正しいのはどれか。
- 多くは頭痛を主訴とする。
- 原因の90%以上は遺伝的要因である。
- 食事療法ではカリウム摂取を制限する。
- 罹患率は年齢とともに増加する。
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この過去問の解説 (3件)
01
血圧とは血管壁にかかる圧力のことで、高血圧は、心拍数の増加、心拍出量の増加、末梢血管抵抗の増大(動脈壁の弾性低下)などによって生じます。
血圧をあげる要因として、塩分の取りすぎ、加齢、ストレス、外気温の急変、肥満、遺伝による体質などがあります。
大多数は無症状です。ただし、血圧がかなり高い時には、頭痛、めまい、肩こりなどを感じることがあります。
原因の大半が原因が明らかでない本態性(原発性)高血圧であり、遺伝的要因からくる高血圧は30%~60%になります。
食事療法では食塩(ナトリウム)・カロリー・アルコールなどの制限を行います。日本高血圧学会では食塩制限は1日6グラム以下とされています。また、野菜・果物、魚は積極的に摂取することが大切とされています。
加齢にともない血管の弾性が低下します。そのため、収縮期血圧が上昇します。なので、これが正解であると考えられます。
高血圧は、その原因により本態性(原発性)高血圧と二次性高血圧に分けられます。
原因の明らかでない場合は、本態性高血圧に分類され、ほとんどの場合がこれに該当します。高血圧の明らかな原因疾患がある場合は二次性高血圧に分類されます。
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02
高血圧
原発性と二次性に分類されます。
原発性は原因不明で高血圧の85~95%が原発性高血圧になります。
逆に原因が明らかな場合は二次性高血圧になります。
二次性高血圧の原因は①腎疾患・②内分泌疾患・③特定の薬剤使用で起こるとされています。
①腎盂腎炎・糸球体腎炎・多発性嚢胞腎・腎腫瘍
②アルドステロン症・クッシング症候群・甲状腺機能亢進症等
③アルコール・経口避妊薬(ピル)・非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)等
治療法は血圧を下げる薬剤と食事と運動がメインになってきます。
加体重の人は減量、食事の改善として塩分を減らす(ナトリウム)。
喫煙者は禁煙をする。
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03
高血圧の頻度は30歳以上でみた場合、男性で51.7%、女性で39.6%になり、年齢が増すとともにその頻度は急増します。
遺伝的要因からくる高血圧を二次性高血圧と呼び、30〜60%程度になります。
原因は腎疾患(慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症など)、内分泌疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫など)、血管病変(大動脈狭窄)、薬剤性(ステロイドなど)などさまざまな疾患がありあます。
1.多くは頭痛を主訴とする。
大多数は無症状です。
著しい高血圧の場合は、頭痛、頭重感、肩こりなどがあります。
2.原因の90%以上は遺伝的要因である。
高血圧の原因の90〜95%は明らかな基礎疾患のない本態性高血圧です。
遺伝的要因からくる高血圧は30〜60%になります。
3.食事療法ではカリウム摂取を制限する。
高血圧の食事療法はナトリウムの制限を行います。
カリウムは腎臓でしか排出できないので、腎機能が低下すると高カリウム血症となる可能性が高くなるので、カリウム制限食は腎機能低下時になります。
2019年に高血圧の新基準が発表されています。
新基準によると
・高血圧の基準値は従来通りで
診察室血圧が140 / 90 mmHg
家庭血圧が135 / 85 mmHg
・高血圧の分類も従来どおりで
I度高血圧:140~159 / 90~99 mmHg
II度高血圧:160~179 / 100~109 mmHg
III度高血圧:180 / 110 mmHg以上
変更点としては降圧目標を引き下げる点です。
・合併症がない75歳未満の降圧目標を130 / 80 mmHg未満に引き下げる
・合併症がある患者の降圧目標は
冠動脈疾患,蛋白尿陽性の慢性腎臓病(CKD),糖尿病で130 / 80 mmHg未満。
75歳以上の高齢者,蛋白尿陰性のCKD,脳卒中既往では140 / 90 mmHg未満。
降圧目標に達していない場合は、治療が開始されます。
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