あん摩マッサージ指圧師の過去問
第25回(2017年)
午前 問70
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第25回(2017年) 午前 問70 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す運動について、問いに答えよ。
「肩こり体操で両肩をすくめて5秒間保持し、脱落させる。続いて両肩甲骨を脊柱に引き寄せる運動を行わせた。」
両肩をすくめて5秒間保持させる主動作筋はどれか。
「肩こり体操で両肩をすくめて5秒間保持し、脱落させる。続いて両肩甲骨を脊柱に引き寄せる運動を行わせた。」
両肩をすくめて5秒間保持させる主動作筋はどれか。
- 斜角筋
- 僧帽筋
- 棘上筋
- 三角筋
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この過去問の解説 (3件)
01
・上部は肩甲骨と鎖骨の挙上 → 両肘をすくめて5秒間保持
・中部は肩甲骨を内方に引き固定 → 両肩甲骨を脊柱に引き寄せる
・下部は肩甲骨を回転し、上腕の挙上を助ける
1.斜角筋
斜角筋群(前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋)の作用は、
・呼吸補助筋として肋骨を挙上させる
・頚部頚椎を側屈・回旋させる
3.棘上筋
棘上筋の作用は、
・肩関節を外転させる
4.三角筋
三角筋の作用は、
・肩関節の外転(側方挙上)させる
・肩関節の屈曲(前方挙上)させる
・肩関節の進展(後方挙上)させる
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02
両肩をすくめる運動は、主に肩甲骨の挙上させる筋肉が収縮することで起こります。筋肉は基本的に停止が起始に向かうように収縮します。
前・中斜角筋は頸椎横突起の前結節から第1肋骨に付着しています。後斜角筋は頸椎横突起の前結節から第2肋骨に付着しています。
斜角筋は呼吸補助筋として吸気時に肋骨を挙上、頚部の側屈運動といった作用があります。
僧帽筋は外後頭隆起・項靭帯・頸椎と胸椎の棘突起から鎖骨外側1/3、肩峰、肩甲棘に付着しています。
僧帽筋は肩甲骨の上方回旋、下方回旋、肩甲骨を内側に引く、肩甲骨の挙上などの作用があります。なので、これが正解であると考えられます。
棘上筋は肩甲骨の棘上窩から上腕骨の大結節に付着しています。
棘上筋は肩関節の外転作用があります。
鎖骨外側1/3(前部線維)、肩峰(中部線維)、肩甲棘(後部線維)から上腕骨三角筋粗面に付着しています。
三角筋は、肩関節の屈曲・外転・伸展などの作用があります。
それぞれの筋肉の起始・停止の部位、作用を押さえておくことが大切です。
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03
頚部・肩部・背部の筋
僧帽筋:外後頭隆起・項靭帯・棘突起(C7+全胸椎)~ 肩甲棘・肩峰・鎖骨外側1/3
上部は肩甲骨と鎖骨の挙上、中部は肩甲骨を内方に引き固定、下部は肩甲骨を回転し、上腕の挙上を助ける
板状筋:C4~C7およびTh1~Th5の棘突起 ~ 乳様突起(側頭骨)
・C1,C2横突起
頭および脊柱の背屈と側屈
棘上筋:棘上窩 ~ 大結節
肩関節の外転
斜角筋:前斜角筋 C3~C6(横突起の前結節)~ 第1肋骨(斜角筋結節)
T1、第1肋骨の挙上
中斜角筋 C2~C6(横突起)~ 第1肋骨(鎖骨下動脈溝の後方)
T1、第1肋骨の挙上
後斜角筋 C4~C6(横突起の後結節)~ 第2肋骨(上面)
T2、第2肋骨の挙上
三角筋:鎖骨部・前部)鎖骨(外側1/3の前縁)肩峰部・中部)肩甲骨(肩峰)肩甲棘部・後部)肩甲骨(肩甲棘下縁)~ 上腕骨(三角筋粗面)
鎖骨部・前部)肩関節の屈曲、内旋、水平屈曲、肩峰部・中部)肩関節の外転、肩甲棘部・後部)肩関節の外旋、伸展、水平伸展
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